外岡秀俊のレビュー一覧
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有数の教養人で有り警世家、世界の地理と歴史を識る逸材。コロナ禍にあって羅針盤となれる希有の方。
さる12月逝去されたのは痛恨の極み。黙祷。
1.災害への取り組みスタンス
①現場に関わる ・・・ 当事者
②地図を整理する・・・ 関係者の相関図
③歴史を整理する・・・ 経緯を記録する
2.社会の劣化・体制の無能力化
権威主義の強まり・学習能力の劣化・体制の硬直化
危機対応能力の喪失=体制の無能化 exコロナ禍
ex 江戸幕府の黒船対応も同じ 体制の権威喪失・崩壊
3.資本主義経済体制の揺らぎ
資本主義の効率性=資本の有効活用
⇒未曾有の世界経済成長の実現
しかし「資本の過剰」は -
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これは、ちょっと文章を書き慣れている、中級者向けの本だと思います。
今まで文章術の本を開くと、ごくごく初心者向けの内容ばかりだった気がします。
原稿用紙の使い方も、段落で改行することも知らない。そういった人向けの本が多いのです。
この本はそれとは対照的に「文章を書くことも本を読むことも慣れているが、それ故に陥るミス」に照準を当てているように感じました。
難しい言葉を使いたがったり、含みを持たせたくて回りくどい表現で書いてしまったり…どれも心当たりのあるミスです。
新聞編集者が書いているだけあって、キレのある説明が端的で理解しやすいです。
例文を読んでいると「えっ、こんなに綺麗な文章に直す -
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一文を短くする。
とりわけ、文章の出だしは簡潔にする。
読点を句点にする。
つまり、、を。にしてみる。
主語を明確にする。
主語と述語は距離を置かないようにする。
平易な表現にする。
回りくどい文章は、引き算。つまり、不要な言葉や語句を省略することで、読み易い文章にすることができる。
符号は気をつけて使う。なるべく多用しない方が良いと思われる。
同じ言葉は省く。
重言を避ける。
回りくどい表現は避ける。
形容詞をデータに置き換える。
文章では読者に疑問を残さないことが鉄則。
推敲する簡単な方法は声に出して読んでみること。
体言止めや言いさし。つまり、その後に続く言葉を省略した表現はできるだけ避 -
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元朝日新聞記者のジャーナリストが、東日本大震災の1年後に、「3.11」の全容をまとめたものである。
著者はこの本を、「東日本大震災について、何が起きたのかを、できるだけわかりやすく、コンパクトに伝えること」を目的に、そして、「震災から10年後の2021年に中学・高校生になるあなたが、「さて、3.11とは何だったのか」と振り返り、事実を調べようとするときに、まず手にとっていただく本のひとつとすること」を目標に書いたという。
本書では、
◆「3.11」は、広範囲にわたる大規模な震災と火災、その後の大津波、さらに福島第一原発の原発事故が発生した、人類史上類を見ない「複合災害」であった。しかも、これだ -
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もし、2011年3月11日に起こったことが地震だけだったなら。
そうであれば、あれだけの数の死者・行方不明者を出さなかった
のではないだろうか。
「未曾有」。地震と津波に関しては、正に未曾有の自然災害だった。
そして、追い打ちをかけるように発生した福島第一原発の事故。
著者は被災地を丹念に回って取材し、被災した人たちの生の声を
掬い上げこれまで自治体や国が行って来た防災対策の問題点を
浮き彫りにしている。
東日本大震災関連の作品の常で原発事故に多くのページが
割かれているのは仕方ないのか。地震・津波をもう少し詳しく
描いて欲しかったが。
自然災害を抑え込む。それがこれまでの防災対策の主 -
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本当に何も分かっていない。テレビで衝撃的な映像を見て、嘆き悲しむ。遅々として進まない復興(政府の対応)に憤りを覚えている。けれども、あの震災が何だったのか、まったく今の自分は分かっていないことが、この本を読んで分かった。結局、他人ごとのようにしか感じていない。確かに震災の規模が大きく、影響が多方面に渡っていて、全体像をいっぺんに理解するのは困難だ。だからといって知らなくていい訳ではない。知らなくては」いけない。そう思った。
以下、引用
●たしかに、原発事故が目前の脅威となってから、岩手や宮城、そして福島でも津波被害が大きかった地域のことは、報道の前景から退いていった。新聞やテレビは、「被災し -
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[ 内容 ]
インターネットの発達でケタ違いの情報が氾濫している今、現代人は「情報力」を鍛えることが欠かせない。
情報を扱う場面を、「つかむ=収集」「よむ=分析・加工」「伝える=発信」の三つに切り分け、豊富な事例をもにそれぞれのポイントを解説し、対処法へのヒントを紹介する。
[ 目次 ]
第1章 情報をつかむ(必要な情報を探すコツ 全体像の中の「自分」を知る メモこそ命 ほか)
第2章 情報をよむ(分析に役立つ基本技 情報のプロの習性 だまされないための技術 ほか)
第3章 情報を伝える(誰に何を伝えるか 書くためのヒント IT社会と情報)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆