山下洋平のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
一瞬だけ話題になっても、すぐに忘れられてしまうのがニュースの世界。だからこそメディアによる責任もった調査報道が大切。
香川のゲーム条例は、県行政自身が条例施行以後、大した実績残さず活用もしていない事から、政治家の実績作りに利用されたのが明白。条例自体が存在価値をなくし忘れられてきた。そのような状況で、こういった本の意味が出てくる。
条例自体の不可思議さだけでなく、地方議会の不透明さが浮き彫りになってくる本書は、地方自治に対する問題提起として、とても重要な調査報道である。県民に選ばれた議員が、どこを向いているのか。本当に県民と向き合っているのか。地方自治において民主主義が機能しているのか。そうい -
Posted by ブクログ
香川県議会の議員提出条例である、いわゆる「ゲーム条例」について、地元放送局の記者が約3年にわたって、取材、検証した記録をまとめたもの。
条例制定の経緯や過程、パブリックコメントの水増し疑惑、条例を巡る裁判、条例の科学的根拠への疑問、条例に基づく事業、関係者の声など、「ゲーム条例」について問題意識をもって、多角的によく取材されていて、読み応えがあった。
「ゲーム条例」についての自分の考えとしては、条例の中身自体は、一定の立法事実はあり、あっては絶対ダメなものとはいえないし、違憲性があるとも思わないが、策定に当たった委員会が非公開で議事録がないことや、パブリックコメントの水増し疑惑など、制定過程は -
Posted by ブクログ
自分がゲーマーであり、このニュースが話題になっていたときは憤りを覚えた。
しかし一県の条例であり、結局は他人事として、条例が可決されたかや裁判を起こした青年がどうなったかといった重要な点についても知らなかったことを自分自身恥ずかしく思う。
本書を読み、このゲーム条例の必要性、制定過程、制定後の対応あらゆる点で問題があったことが分かった。
そして、おそらくほとんどの日本人が知らないばかりか、香川県民でさえそのことを知らないのではないかということに危惧を覚える。事実いちゲームファンでさえ、知ろうとしなかった。
ゲーム条例の経緯を勇気を持って伝えてくれた著者の正義感に敬服するとともに、この悲 -
Posted by ブクログ
香川県民はうどんばっかり食ってるから脳味噌がうどん粉なんじゃ無いだろうか。話題になったこの条例を知ってから、香川県にお金を落とさないよう、香川県産品の購入を避けるようになった。讃岐うどんが食べたければ丸亀製麺(兵庫)にする。あと、ラジオライフを有害図書指定した鳥取県も有害自治体なので、同様の措置を取っている。
さて、本書はゲーム条例の成立過程に疑問を持つスタンスから、周辺を丹念に取材している。特に前半では、何度も怒りに似た感情をかき立てられる内容で、憤りを抱えながら読み進めることになる。
ただ、後半になるとトーンダウンして、核心に触れることもなくモヤモヤしたまま終わってしまう。当事者、関係者が