五ノ井里奈のレビュー一覧

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    閉鎖的な自衛隊内部の性暴力問題を、自身の経験をもとに赤裸々と語る。被害の詳細だけでなく、五ノ井さんの幼少期の話から東日本大震災の経験、彼女自身の怒り、悔しさ、悲しみといった感情やお母さまの言葉、問題を取り上げたYouTuber、記者、議員たちの姿も描かれていた。五ノ井さんの朗らかで人を笑わせることが好きな明るい性格も、誹謗中傷に耐えかねて塞ぎ込みトラウマやフラッシュバックと闘う姿も、すべてに胸打たれ涙を拭った。このように勇気ある告発をし、最後まで闘い続けた彼女に畏敬の念を表する。

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    2025年03月02日
  • 声をあげて

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    加害者の先輩自衛隊員の態度に腸が煮えくり返り、五ノ井さんの頑張りに泣けてしょうがなかった。

    1999年宮城県で生まれ2011の震災で被災。
    その時出逢った女性自衛官に憧れ、志高く入隊するも彼女を待っていたのはセクハラを超える性暴力だった。

    仮にも国や人の為に身を挺して働く自衛隊員が、階級や年齢、立場を利用して、仲間である女性隊員に日常的に性暴力を繰り返すなど卑劣極まりない。

    実名・顔出しで声をあげた彼女に向かうSNSの誹謗中傷も許し難い。

    今月12日は刑事裁判の判決日。
    五ノ井さんの思いが報われる事を願ってやまない。

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    2023年12月10日
  • 声をあげて

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    セクハラ、いや、性暴力で、
    自衛官を退職せざるを得なくなった著者の
    生い立ちから、現在の戦いまでを描いた書籍。

    生い立ちなんか関係ないではないかと思っていたが、
    彼女が「声をあげ」た理由がわかった。
    彼女は組織が自分に馴染まないとはんだんしたら、
    行動に移せる人なのだ。
    泣き寝入り、無駄な我慢はせず。

    だから自衛隊でも、
    それまでの女性先輩たちが我慢、泣き寝入りしていたことを許せず、
    闘うことができた。

    昔の日本人だったら、、いや、いまでもそうだろうが、
    お前が我慢すれば組織は安泰なのに、
    余計な波風立てやがって、
    という風潮をひっくり返す彼女の意思に感服する。
    23歳の誕生日、、とい

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    2023年10月24日
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    ネタバレ

    一気に読み終え…られませんでした。

    途中、『性加害を受けた描写がここから○○ページまで続きます。フラッシュバックのおそれのある方は、○○ページの「□□□」から読み進めてください。』との注意書き。
    あぁ、ここからが地獄なんだな、と思ったら不覚にも泣けてきた。

    自衛隊変わるかな、日本変わるかな。
    変える、と言いたくなった今日この頃。

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    2023年10月17日
  • 声をあげて

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    ネタバレ

    2023/06/06予約 10
    読み終えた今日、偶然とはいえ、元自衛隊員3被告の第2回公判が31日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)で開かれ、元上司の男性の証人尋問のとき五ノ井さんが体調不良を訴えて倒れた。とのニュースを知った。
    悲しい。
    311の被災地支援にきた女性自衛官に憧れ入隊。
    そこで性暴力を受け退職。
    理不尽なことは承知の上で顔を出し実名で告発する。
    若い彼女が決意するには、どれほどの葛藤があっただろう。容赦ない誹謗中傷で傷付きフラフラになりながら、嘘はついてない、と諦めない姿。
    こういう人にこそ自衛隊で活躍してほしいのに。
    今日もどんなにか辛かったことでしょう。
    あの時、死なないでくれて

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    2023年07月31日
  • 声をあげて

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    あの日助けてもらい勇気づけられあこがれた自衛官に私もなりたい。
    志をもって目指した道を、こんなくだらない人たちのためにどうして諦めなくてはならなかったのか。
    訴えられた人たちは、その家族は、回りで見ていた人たちはどんな気持ちでいるのだろう。
    彼女は声をあげた。あとに続いて欲しい。そしてもう二度とこんなことが起きませんように。

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    2023年07月22日
  • 声をあげて

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    わたしには彼女ほどの勇気はない。

    精神面が弱いと言っていたが、決して弱いとも思わない。ほとんどの人が味わうことのない様々な辛さや、困難に立ち向かった五ノ井さんの経験は彼女を強くしていくと思うし、現状もしくはこの先、似たような困難にぶつかった人に勇気を与えてくれると思う。

    苦しく、辛い経験だが、五ノ井さんの勇気ある行動、諦めない継続力は誰もが真似できるものではない。素直に尊敬します。

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    2023年06月01日
  • 声をあげて

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    五ノ井さんの勇気ある行動がこのように記録され、誰もが接することのできる本という形にまとめられたことは大変意味あることだと思います。同じようなことが決して繰り返されないことを祈るばかりです。

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    2024年08月17日
  • 声をあげて

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    まずは、声をあげた五ノ井さんに敬意を表したい。
    被害そのものはもちろんだが、誰を信じていいのかわからないつらさも、被害に輪をかける。
    同性だって、味方とは限らない。
    かなり最近になるまで、弁護士もつけず、たった一人で20歳そこそこの女の子が闘ってきたこと。
    並大抵の苦労ではなかっただろう。
    本書に、加害者が土下座で謝罪するシーンが出てくるのだが、まさに今日、この元隊員(本書では名前は出していない)が「土下座は上に言われてやっただけだ。五ノ井さんは嘘をついており、自分はやっていない」と裁判で発言したというニュースが報じられた。(ニュースでは実名報道)
    これまでおそらく信じられない数の酷いことが行

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    2023年09月26日
  • 声をあげて

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    ネタバレ

    本当に勇気ある告発であった。この本で訴えている事実は巻末の資料でもわかるように、まさしく氷山の一角なのだろう。一般企業であれば直ちに厳しい判断が下されると思われることばかりである。再発防止には繰り返し教育も必要であるが、自衛隊ではどれだけ有効に活用されているか全く不明である。この勇気ある告発を起点として自衛隊がもっと自浄機能を持った組織へと変わっていくことを祈りたい。

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    2023年09月22日
  • 声をあげて

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    3.11被害で自衛隊に助けられ、女性隊員に憧れる。柔道していたこともあり、自衛官を目指して入隊するが男性隊員からのセクハラ・訴えるも助けてもらえず、適応障害・心身症となって退職に追い込まれる。男社会の巨大組織を相手に闘うことを決める。

    がんばって、声をあげてくれてありがとう。

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    2024年04月20日