五ノ井里奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
セクハラ、いや、性暴力で、
自衛官を退職せざるを得なくなった著者の
生い立ちから、現在の戦いまでを描いた書籍。
生い立ちなんか関係ないではないかと思っていたが、
彼女が「声をあげ」た理由がわかった。
彼女は組織が自分に馴染まないとはんだんしたら、
行動に移せる人なのだ。
泣き寝入り、無駄な我慢はせず。
だから自衛隊でも、
それまでの女性先輩たちが我慢、泣き寝入りしていたことを許せず、
闘うことができた。
昔の日本人だったら、、いや、いまでもそうだろうが、
お前が我慢すれば組織は安泰なのに、
余計な波風立てやがって、
という風潮をひっくり返す彼女の意思に感服する。
23歳の誕生日、、とい -
Posted by ブクログ
ネタバレ2023/06/06予約 10
読み終えた今日、偶然とはいえ、元自衛隊員3被告の第2回公判が31日、福島地裁(三浦隆昭裁判長)で開かれ、元上司の男性の証人尋問のとき五ノ井さんが体調不良を訴えて倒れた。とのニュースを知った。
悲しい。
311の被災地支援にきた女性自衛官に憧れ入隊。
そこで性暴力を受け退職。
理不尽なことは承知の上で顔を出し実名で告発する。
若い彼女が決意するには、どれほどの葛藤があっただろう。容赦ない誹謗中傷で傷付きフラフラになりながら、嘘はついてない、と諦めない姿。
こういう人にこそ自衛隊で活躍してほしいのに。
今日もどんなにか辛かったことでしょう。
あの時、死なないでくれて -
Posted by ブクログ
まずは、声をあげた五ノ井さんに敬意を表したい。
被害そのものはもちろんだが、誰を信じていいのかわからないつらさも、被害に輪をかける。
同性だって、味方とは限らない。
かなり最近になるまで、弁護士もつけず、たった一人で20歳そこそこの女の子が闘ってきたこと。
並大抵の苦労ではなかっただろう。
本書に、加害者が土下座で謝罪するシーンが出てくるのだが、まさに今日、この元隊員(本書では名前は出していない)が「土下座は上に言われてやっただけだ。五ノ井さんは嘘をついており、自分はやっていない」と裁判で発言したというニュースが報じられた。(ニュースでは実名報道)
これまでおそらく信じられない数の酷いことが行