ジェイソン・ヒッケルのレビュー一覧

  • 資本主義の次に来る世界
    日本人の、自然のありとあらゆる物の中に神が宿っている、という考え方は、欧米人からすると奇異な考え方なのかもしれない。脱成長にはとても共感した。備蓄価値ではなく、交換価値を促進するため、劣化する貨幣や、地域通貨が必要なのかもしれない。
  • 資本主義の次に来る世界
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    これ資本主義とは何か的な本の中でめちゃくちゃ面白くて分かりやすかった。いかに自分が資本主義の中で洗脳されて価値観もそれに縛られて生きているかというのが分かった。ほんと感動した。

    ジェイソン・ヒッケル
    経済人類学者。英国王立芸術家協会のフェローで、フルブライト・ヘイズ・プログラムから研究...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    この手の本はもういいかなと思っていたのだが、あにはからんやとても面白く覚えておきたい箇所が多すぎて覚えられない本だった。経済成長を目標とする限り、人為的に希少性を作り出し、搾取する対象を作り出し、環境問題も格差も収まることはない。ジェボンズのパラドックスはパラドックスじゃなく、資本主義の原理そのもの...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    植民地化=自然や人をモノ化すること
    資本主義やGDPの呪縛から解き放たれ、脱成長する必要
    安い自然によって経済成長してきた
    成長をやめ、自然との互恵性の中で暮らすことが必要
  • 資本主義の次に来る世界
    まだ咀嚼しきれていないが、投資へのリターンのために常に成長を求められる現状の資本主義が環境破壊の要因だと、人間と自然を分離した二元論により自然は収奪対象になったこと、などなど。
    どこまで信用してよいのかもわからないが、少なくともいろいろなことを考えるキッカケにはなるはず。
    たくさんの人に読んでほしい...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    私たちは経済成長をいいものだと思っているが、必ずしもそうではないのかもしれない。
    この本は今まで当たり前に思ってきた価値観が、資本主義によるものであり、それが環境問題や労働の搾取にもつながるもので、あらためて考え直してみる機会をくれた。

    資本主義は、限りなく成長を求めさせ続けるもので、財やサービス...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    資本主義が略奪、搾取を繰り返し、一部の富裕層の懐を過剰に満たす結果となった歴史を丁寧に解説し、これから目指していく世界の在り方を提起している。成長し続けることが必ずしも人間の性質ではなく、資本主義の成長も自然界や弱者から奪わなければ為し得なかったとわかった。成長を目指し続けることが当然の様な現代社会...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    人間のそもそもの本性が利己的でも暴力的でもない。自然や植民地を搾取しても良いと捉えた二分論が(GDPの増大という意味の)成長し続けることを強いる資本主義を成立させた。
    なので、経営者が強欲なのではなく、投資家、融資先からの成長圧力で必要以上に成長を求めさせられる。
    しかし、ケインズが100年ほど前に...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    うんうん、納得。
    ・・・で、読み終わった今日から、私は何をしたらよい?
    今、朝の9時。寒い。
    今日も洗濯物乾きそうにないな、最初から乾燥機にかけようか、、、という思考は、OK?
    (世界の上位数パーセントの富裕層以外は、今のままの生活を続けてOK?)

    ・・・具体的に、どうしたら、未来を変えて、豊かな...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    永遠に終わらない成長が資本主義の本質とすると、脱成長こそがポスト資本主義になりえる。成長しないことは豊かさを失うこととは同義ではなく、成長という思い込みからの解放である。
    必要なものを必要なだけ、適切に配分する、本当の豊かさがこれからの希望になる。
  • 資本主義の次に来る世界
    大量生産、大量消費。そうした世界にちょっとしんどさを感じていた今日この頃。資本主義のあり方について問う本書はなるほどなと思わされるところがいくつも。戦略会議で右肩上がりのグラフを見るたびに、本当にそうでないといけないんだろうかと疑問視していたので、脱成長が謳われているところに共感。はたして自分の仕事...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    自分がしっかりと資本主義社会に浸透されていることを改めて自覚した。
    今は時代の流れに沿って頑張るけど、今の暮らしにも互恵関係を取り入れつつ生きてきたいな。
    自然や世の中から何かをもらい続けることがつまらなくなってきたっていうのもある。消費者なんよな常に。
    あと、将来海や緑の近くで古民家暮らしがしたい...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    今の資本主義を続けていては確実に地球システムが崩壊し人類が滅びると警告している本。
    多く欲するほど貧しくなり、必要最低限しか求めない方が豊かになる。自分はミニマリストではないが、この考え方は非常に同意する。
    仕事で東京によく行くが、あれだけ発展して何でもある都市なのに、何故まだ開発を続けるの?と思っ...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    本書は希望に関する本であると帯に書かれている通り、ほんとに希望に関する本である
    それだけでもだいぶ勇気が湧く本でもある
    民主主義と資本主義それ自体の限界について述べているということでは共感できた

    あらまほしき世界の姿が描かれていて、実際そのようになって欲しいのだが
    どのようにしてそのような世界に持...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    筆者の言うことはアタマでは理解できるのだが、ココロがついてこないのはなぜだろう?

    日本社会は平等や平和という観点で間違いなく筆者のいう世界観に近いものなのに、当の日本人は失われた30年と言っているし、政府を中心に国を動かすロシアは…。

    本質が理解できていないからなのだろうが、ナゾは深まるばかり。...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    今日の資本主義の原動力となっている「成長主義」を否定し、平等で幸福かつ地球環境保護にもつながる「脱成長」を基軸とした社会民主主義的な政策を提言する一冊。

    著者は、資本主義の起源が封建社会崩壊後の上流階級による農地の囲い込みや、西欧諸国によるアフリカ諸国の植民地化にあり、それらはリソースの「人為的希...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    ポスト資本主義として「脱成長」を目指そうと言うと、社会を抜本的に変えるかのように感じるが、実態は”成長”に対する規制範囲を広げていき、規制内での成長が難しくなることで結果的に到達する社会のように感じた。その過程で、成長を測るGDPの重要性が下がり、人権や自然といった規制対象へのインパクトを測る新たな...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    資本主義とは何か
    格差拡大、気候変動を背景にポスト資本主義が注目されており、多くの議論がなされている。
    多くは、資源や環境を維持しながらどうやって成長するかが課題であり、いわゆる脱成長は異端的な扱いだろう。

    本書の序盤では、資本主義を長期の時間軸でふりかえり、資本主義の本質的な暴力性を主張する、な...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    気候変動や生態系壊滅の理由は、資本主義に欠かせなくなっている成長主義、富裕層(先進国国民もふくむ)による過剰消費なわけで。なぜこうなったのか、の歴史が丁寧にひもとかれていてわかりやすかった。GDPを指標にしたのがダメ押しだったかー。背景となるデカルトの思想と、反発したスピノザの思想の話とか初めて知っ...続きを読む
  • 資本主義の次に来る世界
    自分、資本主義の世で産湯に浸かり、
    アメリカの豊かな生活に憧れる少年時代を
    過ごしましたんで、
    この本のように「資本主義にブレーキをかけなければ」
    と主張されましてもなかなか目が覚めません。

    でも一方では、
    長時間勤務、勤勉な勤務、自己啓発、周囲の雰囲気をこわさないために職場で文句は言わない、有給...続きを読む