ジェイソン・ヒッケルのレビュー一覧

  • 資本主義の次に来る世界

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    自然の摂理や原理原則を問い、思考しながら読み進める書籍は私好み!^_^!
    そして本書の内容は特に意義と価値がある。

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    2025年11月29日
  • 資本主義の次に来る世界

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    ジェイソン・ヒッケル氏は、1982年アフリカのエスワティニ(旧スワジランド)生まれの経済人類学者。米ウィートン大学で人類学を学んだ後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで博士号を取得。現在はバルセロナ自治大学環境科学・技術研究所教授、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス国際不平等研究所客員教授、王立芸術協会フェローなどを務め、米国科学アカデミーの「気候とマクロ経済学円卓会議」などの委員会にも参加。GDP中心の成長主義に代わる持続可能な経済思想を提唱し、脱成長論の旗手として国際的に知られている。
    本書は、著者の代表作の一つで、2023年に出版された。尚、原書は『LESS IS MORE』(

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    2025年11月14日
  • 資本主義の次に来る世界

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    世界の終わりを想像するより資本主義の終わりを想像する方が難しい
    1350年から1500年は労働者の黄金時代。
    自然から精神をはぎとるという点で教会と科学の目的は共通だった。
    もともと国民所得の向上が寿命につながると考えられていたが、コスタリカからわかったのは人との繋がりだった。
    耐用年数を長くすることを義務付ける。広告を減らす。所有権から使用権へ移行する。食品廃棄を終わらせる。生態系を破壊する産業を縮小する。
    労働時間の短縮は失業率の低下、生活の質の向上、環境負荷の減少の3つをもたらす。

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    2025年10月13日
  • 資本主義の次に来る世界

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    科学的根拠に基づく、恐ろしい、今世紀中に起こる環境破壊、気候変動、洪水、海面上昇、食糧難の記載から始まる。未来世代からの借り物、とか、宇宙船地球号といった、環境に優しい暮らしをしましょう、という緩やかな美徳としてではなく、差し迫った危機があるという実感が湧く。計画的陳腐化(iPhone、電球、タイヤなど)、広告、フードロス(世界中で最大50%が捨てられている)、牛肉、ファーストクラスの罪。

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    2025年02月01日
  • 資本主義の次に来る世界

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    胃もたれするくらいの世界の汚い部分を知る
    自分に焼き付いてる根拠もないくせに頑張ることが美徳であるような思想の正体を知る
    読み終わった後価値観が120度くらい変わってしまった感覚があった
    目に映るほとんどがお金を中心に動いていて労働力や資源や気候を搾取しているバックグラウンドまでもを想像してしまう
    自分の仕事はある業種の作業効率を上げることで経済成長を促進することであり
    明日からまた成長主義に一旦加担することでしか自分や大切な人を生かしていけず仲間と認識していたコミュニティで生きていけなくなる
    想像の段階で苦しい
    どんなに自分はこう生きるのだと決めつけたところで人生のステージが進むにつれ戻れな

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    2025年01月05日
  • 資本主義の次に来る世界

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    今ままでの思想を根底から覆される内容であった
    成長に囚われすぎた現代で失ってきたものと、これから目指すべき場所をどう定義するかよく考えさせられた

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    2024年12月12日
  • 資本主義の次に来る世界

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    環境破壊や格差拡大など近年顕著な問題の根源は資本主義という構造にある、という主張は説得力があり腑に落ちた。成長・発展し続ける必要性に疑問を感じていたが、脱成長・脱植民地化と資本主義の辿った歴史を逆戻りするための具体的な取組みが大切なのですね。
    資本主義で富を得た者の責務は、皆のために還元することなのでしょう。貴族が持つべきノブレスオブリージュに近い感性を持てるのか?

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    2024年11月28日
  • 資本主義の次に来る世界

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    成長は資本主義の最優先命令
     エネルギーと資源の消費と連動 大量の廃棄物
     資本主義は不公平 英64% 米55% 独77%(2015 英YouGov 世論調査)
     成長より環境を優先 EUの大多数 55~70% 他国でも同様  
    →成長を必要としない経済へ

    デカルト「二元論」人間と自然は切り離された存在
     科学=人間を自然の支配者に ↔ アニミズム(精霊信仰:地球や生物と相互依存)
     教会・資本家:支配
    デカルト「人間論」 身体=精神+物質(=資源) 労働の商品化
     ↔自然は経済の外:植民地から無料で 先住民を二元論者に変える 自然=モノ

    資本主義:自然と労働から多くとり、少なく返せ  利

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    2024年12月01日
  • 資本主義の次に来る世界

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    決して良い方向に進んでいるとは感じることができない資本主義。
    その何となく感じる暗い資本主義の未来の、カウンターのように最近論じられている脱成長論。
    現象学や生物学に至るまで、幅広い視点で論じられる本書は、個人的にはちょっと乱暴に感じる部分はあったにせよ、未来の行き先の一つの考え方として興味深く感じた。

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    2024年09月08日
  • 資本主義の次に来る世界

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    非常に興味深い
    歴史・科学・宗教などの観点が非常に多面的に民主主義を論じていた。

    (もう少し振り返る。)

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    2024年09月05日
  • 資本主義の次に来る世界

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    2024.9/4

    最後の謝辞まで読んで欲しい。
    著者のパートナーであるグディがすばらしい。

    疑問を持つことは、何より強力である。

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    2024年09月04日
  • 資本主義の次に来る世界

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    自分の環境への意識を変えるには大変有益だった。また、GDPの無限の成長などという神話は非合理で破綻したものであり、私達を破滅に導くものだと丁寧に説明されている点がとても良い。
    後半提示されている案には希望が持てるが、それを実行するには世界はまだ資本主義、個人主義に浸かりすぎているのだろう。それでも私達は地球の持続可能性を追求し努力しなければならないし、まず自分ができることを地道にしなければと思った。
    沢山の人に読んでほしい本。

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    2024年09月03日
  • 資本主義の次に来る世界

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    食料危機に備え昆虫食が研究されているが、その昆虫の数も減少している。

    昆虫は植物の受粉と繁殖に欠かせない。有機廃棄物を分解して土に変えている。他の数千種の食料にもなっている。

    昆虫の減少は鳥の激減をもたらした。ある種の絶滅が別の種の絶滅を導く「連鎖的絶滅」が懸念される。陸だけの話ではない、世界中で漁獲高も減少している。

    生態系の危機は、気候変動がその一因となるが、気候変動は成長を止めない資本主義社会の自然開発という名の自然破壊がもたらしたもの。科学者は既に「プラネタリー・バウンダリー」を大幅に超え、生物界に破壊的な影響を及ぼしていると指摘。そしてそれは人間に戻ってくる。

    進むべき道は「

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    2024年06月18日
  • 資本主義の次に来る世界

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    今年ベスト!
    資本主義の限界だけでなくポスト資本主義への道を示してる
    こういう考え方で運営する自治体が日本に出てきたら移住してみたいた
    世界はこの方向に行くしかない気がするがそうはなってない
    多くの成長主義者のこの本への反論を聞きたい

    自己正当化じゃないが真っ当に勉強したらリベラルになると思ってて、自分の読書遍歴の集大成的な本だった

    ・マザーツリー
    ・大地の五億年
    ・暇と退屈の倫理学
    ・あなたの体は9割が細菌
    ・くもをさがす
    ・意識高い系資本主義が民主主義を滅ぼす
    ・人間がいなくなった後の自然

    等とリンクする

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    2024年05月22日
  • 資本主義の次に来る世界

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    資本主義の構造的支配に抵抗するため、個々人に何ができるだろう?
    数年前から広告の類は意識的に見ないようにしている。販促のメールや通知は全部オフる。クッキーも必須以外は全て無効にする。パーソナライズはしない。広告視聴のポップアップが出てきたら読むのをやめる。

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    2024年05月12日
  • 資本主義の次に来る世界

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    日本人の、自然のありとあらゆる物の中に神が宿っている、という考え方は、欧米人からすると奇異な考え方なのかもしれない。脱成長にはとても共感した。備蓄価値ではなく、交換価値を促進するため、劣化する貨幣や、地域通貨が必要なのかもしれない。

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    2024年05月03日
  • 資本主義の次に来る世界

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    これ資本主義とは何か的な本の中でめちゃくちゃ面白くて分かりやすかった。いかに自分が資本主義の中で洗脳されて価値観もそれに縛られて生きているかというのが分かった。ほんと感動した。

    ジェイソン・ヒッケル
    経済人類学者。英国王立芸術家協会のフェローで、フルブライト・ヘイズ・プログラムから研究資金を提供されている。エスワティニ(旧スワジランド)出身で、数年間、南アフリカで出稼ぎ労働者と共に暮らし、アパルトヘイト後の搾取と政治的抵抗について研究してきた。近著The Divide: A Brief Guide to Global Inequality and its Solutions(『分

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    2024年02月26日
  • 資本主義の次に来る世界

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    この手の本はもういいかなと思っていたのだが、あにはからんやとても面白く覚えておきたい箇所が多すぎて覚えられない本だった。経済成長を目標とする限り、人為的に希少性を作り出し、搾取する対象を作り出し、環境問題も格差も収まることはない。ジェボンズのパラドックスはパラドックスじゃなく、資本主義の原理そのもの。変えるのはアニミズム的価値観、広い視野での公平性と謙虚さ。生態系の科学が価値観の変容を促している。納得感が高い。これをみんなが理解したら世界は変わるのではないだろうか。

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    2023年11月08日
  • 資本主義の次に来る世界

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    斎藤幸平氏と同じ主張で目新しさはないが、ここまで地球環境の悪化が進んでくるともうこの道しかないと言う気もするし、一方で脱成長の世界がディストピアにも見えてくる。
    著者が描く「バラ色の」世界を読んで思い出したのが、共産主義末期の1989年に旅行した旧ソ連の世界。メガネメーカーが一社しかないのか誰もが揃いも揃って同じ古臭い額縁メガネをかけ、商店に行ってもモノがない。車もモデルチェンジがないから年代物が幅を利かせている。確かに資源の浪費は減るだろうが、この世界には選択する自由も楽しみもない。日本は恵まれていると思ったものだ。ただここまでしないと地球を守れなくなっているのかも知れない。
    先進国で人口が

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    2025年10月10日
  • 資本主義の次に来る世界

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    東南アジアの辺境やアフリカを訪れた時のことを思い出す。
    先進国と呼ばれる国の人間が新しい考えだと思うことが、他の場所に既に存在していることは多々ある。

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    2024年10月06日