青柳貴哉のレビュー一覧
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YouTubeを観て興味を持ち、本を読みました。
アットホームチャンネルの青柳さんのお人柄が、なんとも素晴らしいと思います。
最初はわからなくても、何度か青ちゃんに会ったホームレスさんたちは、やはりどこか社会に順応できない何かを持っている気がします。
それが悪いということではなく、むしろ「無理に合わせない強さ」や「人間らしさ」を感じました。
一人ひとりのホームレスに真剣に向き合う青柳さんの姿に、胸を打たれます。
どんな境遇の人にも敬意をもって接する姿勢に、深い優しさと覚悟を感じました。
読んでいて特に印象に残ったのは、「経済的自立」と「精神的自立」という考え方です。
どちらかが著しく欠け -
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「ホームレス」というタイトルに惹かれて読んでみました。この本を読んでホームレスという定義が自分の中で変化したように感じます。この本では、トー横に入り浸る若者やZ世代の若者の話が書かれています。今まで自分の中でホームレスは河原や路上で生活している人だと認識していましたが、「家がある」「お金もある」けどホームレスを選ぶという若者が世の中にいるということを知りました。
そして、今の若者は「圧倒的にコミュニケーション不足だ」ということもとても共感しました。コロナ禍の影響もあると思うのですが、スマホでのやり取りが多くなる中で、対面で話す機会が少なくなったと自分でも感じています。そういう意味でも、実際に -
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トー横キッズ。
親が離婚を繰り返し、性的虐待を受てもいて、家を飛び出した15歳少女。
虐待を受け飛び出した、といいつつ頻繁に帰り、企業を目指す少年。
ホストに嵌り、ホストのために2千万貢ぎ、立ちんぼをし、生活保護、窃盗、
なんでもありの女性。
離島の毒親のもとから、東京でホームレスになることで自立を図る少女。
元お笑い、現「アットホームチャンネル」YouTubeの著者が、ホームレスを追う。
著者はあくまで本人の意思を尊重。決して押し付けはしない。
話を聴いて、応援する。Youtubeを見た親からの申し出にも真摯に対応する。
「虐待」などなかったり、「毒親」でもなかったり。
今日日の子の知識で -
匿名
今の日本の象徴
今政治家が必死にインボイスや、不景気なのに更に増税して失業者加速させ日本を壊そうとしているので、これから更に日本はホームレス増えると思います。自分も他人事じゃないです。
今のホームレスはスマホを持って、外観もそうは見えないという文が印象的でした。 -
Posted by ブクログ
私もギリZ世代。
登場する"ホームレス"たちみたいな境遇や生活の子は東京に限らず田舎でも案外いる。田舎だと生活圏が狭すぎてそういう子達は気付くと東京に行ってしまうけど。第1章のモカちゃんや第2章のユイトくんみたいな子は本当にザラにいる。学年に1人2人はいるイメージ。第3章マナミさんみたいな人は、田舎だと娯楽が少ない分逆に結婚して子供を産んで一見普通の生活をしてる。でも、大抵そういう人が親の子供が、今度はモカちゃんやユイトくんみたいになっていく。4章アヤリさんくらいの感じだったらなんのドラマ性もなく日常としてゴロゴロいる。
現代の我々世代にとって、彼ら彼女らの境遇は少しも遠い -
Posted by ブクログ
とあるポッドキャスト配信者のツイートを見たことがきっかけ。
自分は、きっと関わることないんだろうな。っていう世界を知ることができる面白い本だった。
なぜ、ネオホームレスになったのか。
家庭環境か、思春期か。
ホームレスとしても、若くから自立して生活していこう。というやる気や度胸は尊敬した。
どの県でも、虐待をする親はきっといると思う。
ただ、関東への人口集中で母数が増えているのではないか。
また、心が親になれない大人が増えているのか。
その影響で生きづらい子供の集まりが大きくなって、パパ活、トー横界隈として目に見えるようになったのか。
と勝手に納得した。 -
Posted by ブクログ
金銭的な事情から家に住めなくなった物理的な「ホームレス」という概念や事象から、金銭的にも豊かで何不自由ない生活が送れているにも関わらず“家のような”心休まる場所がない「ネオホームレス」が、トー横やグリ下に集まっていることを耳にしたことからこの本を手に取った。
壮絶な過去を持つ少女や誰でも経験する思春期に居場所を失った少年など、その人が抱える悩みは十人十色。その悩みに大きいも小さいも他人の指標で測られるものではなく、本人がその悩みとどう向き合っていくかが大切だと著書を読み思った。「◯◯すべきだ」「◇◇はダメな証拠」など、自分の価値観で起こっていること自体を批評するのは誰でもできることで、むしろ「