香田芳樹のレビュー一覧

  • 戯曲 ニーベルンゲン

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    ネタバレ

    ■『戯曲 ニーベルンゲン』から学ぶ「魅力的な悪役」の作り方

    面白いとされる作品は悪役が魅力的に描かれてる場合が多いと思う。『戯曲 ニーベルンゲン』はそれが分かりやすいと思うので、自分なりにレビューしていく。この作品の悪役キャラはハーゲン。ジークフリートを謀殺しクリエムヒルトと敵対する人物。この視点からのニーベルンゲン伝説の感想はなさそうなので。

    ・敵を敵とも思わない大胆不敵な言動
    悪役を作り出すこと自体はさして難しくない、ただ魅せ方が難しい。簡単なのは悪役と敵対してる人物に対して悪役が罵倒したり嘲笑したりすること。しかしこれは簡単な分悪役に魅力が出ない、むしろ器が小さい、小物に見える。では

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    2025年03月30日
  • 戯曲 ニーベルンゲン

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    非常にドイツ的。ナチス政権下でも多く上演された戯曲。ニーベルンゲンというのは聞いたことがあったが、こんな復讐の話だとは。

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    2025年10月29日
  • 戯曲 ニーベルンゲン

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    ニーベルングの歌を下に19世紀ドイツの詩人ヘッベルが作成した戯曲。
    元ネタのニーベルングの歌に比べて登場人物の感情や葛藤がより色濃く描かれている。
    特に主人公とも言えるクリエムヒルト、当初はおぼこい娘であったのが、新婚の幸せと不安がないまぜになった新妻、夫を殺された怒りと悲しみに暮れる未亡人、そして復讐心が原動力となり最後に爆発するが、母としての一面も垣間見せる。そんな人物を描き出されているのが素晴らしい。
     なお、解説も作者のヘッベル、及び当作品の扱いについて触れられており、十分読み応えがある。

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    2025年02月19日