日本の近代化が進むにあたり福沢諭吉が学んできた蘭学の軌跡を読み解く書籍
窮理学や兵学など福沢が学んできた学問の列挙が多い為その文章構成に冗長な部分が多く、さらに現在では余り扱われない難解な単語も散見している事もあってか本書はページ数が少ないながらも少々読解しづらい内容ではある
しかしながら当時の庶民の教育水準の高さや幕末から明治にかけて稀に見る高速な近代化の背景も窺い知る事が出来て読みづらい内容ながらも興味深い内容になっていると思われる
学校教育では知り得ない幕末における歴史的な流れを紐解くのにも一役かえる内容だとも思う