大石慎三郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても面白かった。
白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき
で有名な田沼意次。
悪評が有名だけれど、実際どうなん?という本。
ざっくりまとめてしまうと出過ぎたせいで凹むほど打たれた杭。
田沼が実際どのような人物だったかの資料はほとんど失われてしまっているらしい。
ただ残っている遺書に書かれた文言はとても誠実。
曰く、恩を忘れるな
曰く、気配りを忘れない
曰く、差別はしない
曰く、贔屓はしない
曰く、やってることやってるなら多少遊ぼうが構わない
――
このとき失策があったとしたら、いくら能力があったといっても反動を考えず地位を与えすぎたことじゃないだろうか。