ニタ・プローズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレモーリー可愛い!とちょっと変わった主人公を読み始めから好ましく思った。
祖母以外の人間とはあまり良好な人間関係を築けないでいたモーリーだが、理解してくれる宿泊客に大富豪夫人との友情関係を素敵だと思っていたのに、事件後何やら怪しい展開に…
事件を解決するまでにこれまでの人間関係がふるいにかけられ、結果本当の友人ができる結末には心からホッとした。
殺人事件が起こるものの、推理小説ではなく、コージーと言えるほどのコージー要素もない。
ミステリというよりは、殺人事件を通して、1人の女性の心理描写や経験からの成長を描いたヒューマンストーリーといえるのではないかと思った。
大事なものの基準が違う、要 -
Posted by ブクログ
ホテルに勤める真面目な女性モーリー。
ホテルで起きた事件に巻き込まれ、追い詰められそうになったが‥?!
モーリーは、リージェンシー・ホテルの客室メイド。
何事もきちんと通常通りに行おうとする気立てのいい女性だが、社会性に乏しく、人の顔色や空気が読めない。
祖母に育てられて古風なところもあり、変わり者と思われて孤立しがちだった。
発達障害なのだろうと思われますが、診断を受けたことはない様子。
ホテルの熟練ドアマンは、よき理解者。祖母亡き後の支えでした。
富豪のミスター・ブラックが殺され、モーリーは驚くが、仕事はいつも通り丁寧に済ませる。
助けを求められれば、彼女なりに懸命に考えて行動していま -
Posted by ブクログ
⭐︎3.5くらい
半分くらい読み進めるまではあまりワクワク感とか無くて、読んでても嫌な気持ちになるというか…モーリーの空気の読めない感じが辛くて読んでいられないようなそんな気持ちにさせられる。モーリーの視点で描かれているので、彼女の妄想や過去回想が本当に長くて、何度も繰り返される感じが飽きを感じる原因かも。
後半にかけてどんどん話の展開が進んでいく。
モーリーの成長も感じられるし、何よりハッピーエンドだ。ただ、ミステリーとしては特に意外性のある結末でもないとは思う。
正直とても過大評価されている作品ではあるなと思った。珍しく本で楽しむより映像化した作品の方が楽しめるかもと思うような作品だった。