ニタ・プローズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホテルに勤める真面目な女性モーリー。
ホテルで起きた事件に巻き込まれ、追い詰められそうになったが‥?!
モーリーは、リージェンシー・ホテルの客室メイド。
何事もきちんと通常通りに行おうとする気立てのいい女性だが、社会性に乏しく、人の顔色や空気が読めない。
祖母に育てられて古風なところもあり、変わり者と思われて孤立しがちだった。
発達障害なのだろうと思われますが、診断を受けたことはない様子。
ホテルの熟練ドアマンは、よき理解者。祖母亡き後の支えでした。
富豪のミスター・ブラックが殺され、モーリーは驚くが、仕事はいつも通り丁寧に済ませる。
助けを求められれば、彼女なりに懸命に考えて行動していました。
モーリー独自の思考回路と判断があるので、善意とはいえちょい危なっかしいのですが。
周りの人の噂も、捜査の成り行きも、モーリーには理解しがたいのです。
主人公がけなげで感じがよく、無理解な周りにはむかつくけど~理解者もちゃんといる。
おばあちゃんは、不器用なモーリーが生きていけるように、やさしく、大切なことを教えてくれていました。
コージー系だけど、単に軽いというのでもなく、往年のミステリを思わせるような雰囲気もあり。かなり好み。
面白かったです☆ -
Posted by ブクログ
ネタバレモーリーがますます好きになる。
現段階で日本ではこの先が読めないのが寂しくてたまらないので、必ず3作目も翻訳版を出版してほしい。それくらいにキャラクター達に魅力がある作品。
物語も前作より面白かった!
ただ、シェリルの件もさることながら、支配人がセリーナに好意を抱いていた部分はあっさりとすぎていってびっくりした。なんで打ち合わせに来ただけであんな熱烈に恋した…?
支配人という立場でお客様にあんな手紙(と花束のアプローチ)はかなり攻めてると思うので、そこまで好きになってしまった過程も知りたかった。
そこがなかったので、若い子とちょっと知り合えただけですぐ言いよるただのキモ親父にも見えてしまった。。。支配人も好きなキャラなので実はそんな人だった…とかがないことを祈る。
なので、もう少し掘り下げて欲しかったなぁというのは正直な感想。
でも大好きな作品。
ほっこりもするしワクワクもするし心がぎゅっともするしホロリともなる。
早く次作読みたい!!早急に出版お願いします!!! -
Posted by ブクログ
ネタバレモーリー可愛い!とちょっと変わった主人公を読み始めから好ましく思った。
祖母以外の人間とはあまり良好な人間関係を築けないでいたモーリーだが、理解してくれる宿泊客に大富豪夫人との友情関係を素敵だと思っていたのに、事件後何やら怪しい展開に…
事件を解決するまでにこれまでの人間関係がふるいにかけられ、結果本当の友人ができる結末には心からホッとした。
殺人事件が起こるものの、推理小説ではなく、コージーと言えるほどのコージー要素もない。
ミステリというよりは、殺人事件を通して、1人の女性の心理描写や経験からの成長を描いたヒューマンストーリーといえるのではないかと思った。
大事なものの基準が違う、要するに価値観が違うと些細な挙動を誤解して受け取られ、理解してもらえない。
ひとつひとつは塵のように些細な事象だけど、積もれば山となって立ちはだかり、益々理解への道が遠ざかっていく。
どんなフィルターも通さずにそのままを見て、そのままを受け止め、理解ができなくとも勝手な思い込みで人を判断しない。どんな人にでも。そうなりたい。
逮捕され取り調べを受けているときのモーリーの的外れな受け答えは、もしかしたら読者の笑いを誘っているのかもしれない。
けれど、あらゆる場面で適切な対応ができる自信が自分にあるとは到底思えない私は、読んでいてとても辛かった。
みんなと一緒になりたくない、ちょっと違う人になりたいと小さい頃から思っていた。
でもそんなこと思わなくても自分はすでに充分違っていて、普通がわからなかった。
それからは普通になりたかった。
普通がわからなくても頑張って生きてる。
正しいことをしようと頑張ってる。
それはモーリーも一緒で、誤認逮捕後に保釈が認められようやく家に帰ることができたという状況下で、亡き祖母の昔ながらの友人ミスター・プレストンとその娘で弁護士のシャーロットが家に来てくれたことを喜び、「このような幸運に恵まれるような善行をしただろうか」と自分に問いかけるような、そんな人物。
だからこそ、不当な扱いを受けて傷ついているモーリーを想像するのは辛く、保釈を認めてもえらえたところで堪えきれず号泣した。
ジゼルとの友情の真偽はわからないけれど、清廉さと正しさと強さ、真の美しさを持ち合わせていたのは確実にモーリーだ。 -
Posted by ブクログ
⭐︎3.5くらい
半分くらい読み進めるまではあまりワクワク感とか無くて、読んでても嫌な気持ちになるというか…モーリーの空気の読めない感じが辛くて読んでいられないようなそんな気持ちにさせられる。モーリーの視点で描かれているので、彼女の妄想や過去回想が本当に長くて、何度も繰り返される感じが飽きを感じる原因かも。
後半にかけてどんどん話の展開が進んでいく。
モーリーの成長も感じられるし、何よりハッピーエンドだ。ただ、ミステリーとしては特に意外性のある結末でもないとは思う。
正直とても過大評価されている作品ではあるなと思った。珍しく本で楽しむより映像化した作品の方が楽しめるかもと思うような作品だった。映画化が決まっているとのことなので、本を読まなくても映画を観て楽しむでもいいのかも。