杜宮花歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まずは表紙が凄く素敵!紅茶を用意して読んだ。
23時に開く謎めいた喫茶店にアルバイトすることになった主人公の物語。
共感覚という少し変わった体質をもっているが故、周りから過剰な期待や奇異な目にさらされてきた苦悩が自身の心をも曇らせていた。
同じように様々な苦悩を秘めて来店してくる喫茶店で働きながら、自身を見つめ直す糸口を探す話。
店内の雰囲気や、聞き上手の透子さんからお茶を出されたら秘密もばらしてしまいそう。
色がテーマなだけあって、知らない名前の色が沢山出てきた。お客様の悩みを解決しながら、当てはまる感情の色を模索していく主人公が勉強熱心なこと…
姉の尖った性格に圧倒されたが、実は弟思い -
Posted by ブクログ
ネタバレ紅茶好きとしては読まずにはいられなくて。
実在の和紅茶(自分も飲んだことある!)も出てきてテンション上がった。
深夜に紅茶を飲むと眠れられなくなりそうですが。
紅茶専門の喫茶店の話なのだが、個人的には紅茶のエピソードよりも伊織くんが共感覚で見る色の印象の方が強い。
彼視点だからかな。
あとお客様にしろ、伊織くんの周辺の人にしろ、なかなか癖が強いというか、濃いというか。
最後の最後に登場したキャラすら設定もりもりで濃い!
特に伊織くんのお姉さんが苦手なタイプで、正直縁を切ってくれないかなと思うほど。
紅茶の印象が霞む霞む。
伊織くんが見る色に込められた意味、その謎解き。
店主の想い人の真相、