本書はプロレス本ではない。
"プロレス"という商材を扱っている"プロレスラー"という職業の筆者が書いたビジネス書である。
"男色ディーノ"といえばプロレスファンの誰もが知っているプロレスラーである。
しかしその反応は好き/嫌いと真っ二つに分かれる存在である。
そんな筆者がいかにして自身の"商品としての価値"を上げたかを惜しげもなく記している。
感心したのはプロレスラーの名前が殆ど出てこない点である。
徹底して本書の読み手が"プロレスファンではない"人向けに書いていることを強く感じた。
"男色ディーノ"というレスラーに対して好き嫌いはあれど、この男は凄く頭のいい人間である事が本書から伺えた。