表紙の雰囲気から、おちゃらけた本と思いながら読み始めた。
とんでもなかった。現実的かつ実践的な中小企業の戦略本だった。
著者は元テレ東ワールドビジネスサテライトとガイアの夜明けのディレクター。
上手いプレスリリースを打ってテレビに出ろ!
一流企業だからテレビに出ているのではない、
テレビに出ているから一流企業と思われるのだ!
一言で言っちゃえばこういうことだと理解したが、
中小企業がこの状態になるためには、乗り越えなくてはいけない難関があるのだ。
その説明のためにいろんな事例が出てくる。近々の企業の失敗が。
・兵庫県のPR会社 メルチェ (斎藤知事の選挙プランナー)
・電動キックボードのシェアリング会社 Luup社
どちらの会社もエリート、リア充、あちら側のやつら、と思われ、SNSで叩かれた。
TV+SNSが勝負なのだ。
一般庶民にお得、もしくは面白い社長、庶民に好感を持たれる情報でないと、
TVは目をつけない。
孫、三木谷、藤田、この社長たちはそれがある。
実績はゼロでもいい、というのが大胆。
実績上げてから、ではいつになるかわからんし、出遅れる。
まず打ち上げておいて、これから本格スタート、でいい、というのだ。
タイミングは大事なのだ。
テレビに出やすくするには土日より祝日を狙え、とか、
全国紙の地方版は敷居が低い、とか、、
同業のスポンサーがいるからこのニュース番組に取り上げられるのは無理、
はうそ!とか。
ジャニーズ、ビッグモーター、フジテレビの炎上も取り上げる。
いやいや、納得感の高い本だった。
知り合いに中小企業経営者がいる。それもBtoCの。
役に立ちたいな、、
第1章 一流は皆、本当に一流なのか
第2章 「一流」になりたいあなたを狙う魑魅魍魎に要注意
第3章 自爆するPR、失敗の法則
第4章 実績ゼロでも「スゴイ会社」と思わせる方法
第5章 商品に特徴不要! 同業との「格の違い」を築く方法
第6章 専門的すぎて一般には理解不能な業種で「人気者」になる方法
第7章 メディアの構造的“急所”を突く技術
第8章 批判の無限ループに陥らないための危機管理法