【感想・ネタバレ】ずるいPR術のレビュー

あらすじ

一流は、本当に「一流」なのでしょうか?

論文がまったくない学者が、なぜかテレビのコメンテーターになり、高額のコンサルティングや講演料でも引く手数多。
大した商品をつくっているわけでもないベンチャー企業が、なぜか多くのメディアに取り上げられ、上場して経営者が名誉と莫大な富を手に入れる。

「素晴らしい商品や実績をつくった『後』で、多くの人に知ってもらうためのPRに力を入れよう!」
これが「世間一般」の常識です。
しかし、「成功者の常識」は正反対です。

まず、「一流」と見られるようにPRに注力する。
「一流」と認められることで、人のつながりや資金といった武器を獲得する。
その後、「本物の一流」に育っていく。
「PRで一流と認められる」ことのほうが、「素晴らしい商品や実績」を産み出すより『先』なのです!

実績皆無でも「一流」と見られるなんて、一体どうしてるの!?

読者の皆さんのそんな疑念に応えるため、テレビやメディアの裏の裏まで知り尽くした異彩のPR専門家が、「“あの”有名人が一流と言われる理由」「“あの”大ニュースの舞台裏」「本当に役立つプレスリリース作成法」「これだけは知っておきたいSNS活用の攻めと守り」「メディア攻略法の裏技」「SNSプロレス時代の危機管理広報」などのポイントをやさしく、わかりやすく、そして面白く“ぶっちゃけ解説”していきます!

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Posted by ブクログ

表紙の雰囲気から、おちゃらけた本と思いながら読み始めた。
とんでもなかった。現実的かつ実践的な中小企業の戦略本だった。
著者は元テレ東ワールドビジネスサテライトとガイアの夜明けのディレクター。

上手いプレスリリースを打ってテレビに出ろ!
一流企業だからテレビに出ているのではない、
テレビに出ているから一流企業と思われるのだ!

一言で言っちゃえばこういうことだと理解したが、
中小企業がこの状態になるためには、乗り越えなくてはいけない難関があるのだ。

その説明のためにいろんな事例が出てくる。近々の企業の失敗が。
・兵庫県のPR会社 メルチェ (斎藤知事の選挙プランナー)
・電動キックボードのシェアリング会社 Luup社 

どちらの会社もエリート、リア充、あちら側のやつら、と思われ、SNSで叩かれた。
TV+SNSが勝負なのだ。
一般庶民にお得、もしくは面白い社長、庶民に好感を持たれる情報でないと、
TVは目をつけない。
孫、三木谷、藤田、この社長たちはそれがある。

実績はゼロでもいい、というのが大胆。
実績上げてから、ではいつになるかわからんし、出遅れる。
まず打ち上げておいて、これから本格スタート、でいい、というのだ。
タイミングは大事なのだ。

テレビに出やすくするには土日より祝日を狙え、とか、
全国紙の地方版は敷居が低い、とか、、
同業のスポンサーがいるからこのニュース番組に取り上げられるのは無理、
はうそ!とか。

ジャニーズ、ビッグモーター、フジテレビの炎上も取り上げる。

いやいや、納得感の高い本だった。
知り合いに中小企業経営者がいる。それもBtoCの。
役に立ちたいな、、

第1章 一流は皆、本当に一流なのか
第2章 「一流」になりたいあなたを狙う魑魅魍魎に要注意
第3章 自爆するPR、失敗の法則
第4章 実績ゼロでも「スゴイ会社」と思わせる方法
第5章 商品に特徴不要! 同業との「格の違い」を築く方法
第6章 専門的すぎて一般には理解不能な業種で「人気者」になる方法
第7章 メディアの構造的“急所”を突く技術
第8章 批判の無限ループに陥らないための危機管理法

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2025年11月30日

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