伊藤九のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み始めてまず思ったのは「拙い」「青臭い」「子供っぽい」という世間的価値観からすればマイナスイメージのスタートだった。
私の主観ではそれは決してマイナスではなく、ゆえにそれだけでも酷評には当たらない。
で、読み進めてゆくなかで、なにか懐かしい。今はもう自分の中にはないような感情が記憶の彼方から呼び起こされるみたいな、そんなむず痒い感情が脳内に渦を巻く。
「平成初期みたいな話だな」と素で思った。
なんでそんな風に思ったのか考えて、気がついて吹き出した。
なんのことはない、主人公の年齢だった頃の自分を思い出して、自分が中学高校の頃が平成初期だからそう感じただけで、要するに思春期というやつは戦後体