ケヴィン・リンチのレビュー一覧

  • 都市のイメージ 新装版

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    斬新、というのが一番の感想になる。というのも筆者の造語やその後の論理・調査展開が適応されている事例をほとんど見たことがないからだ。
    それでいてここでいうイメージアビリティやイメージマップ、5つのエレメント(パス、ノード、エッヂ、ディストリクト、ランドマーク)はどんな都市を読み解くにも使えそうに思える。何よりも都市の「分かりやすさ」に焦点を当てた本だけあって非常に分かりやすい。

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    2011年08月15日
  • 都市のイメージ 新装版

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    もっと早くに読むべきだったと反省している。都市計画を学ぶ上での王道の著書。アメリカのボストンやマンハッタン等々の都市計画についての特徴が書かれている。また、都市計画において必要な5つの要素や10の事項が書かれている。ボストン(多分)はとても栄えている街なのであるが、これといって訪れる人に薦められるところが無い、と記述されていた説は印象に残っている。東京でも同じことが言えるからである。そういった具合なのだろうと推測する。20代の内にアメリカに行ってみたい、と刺激を受ける。

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    2009年10月07日
  • 都市のイメージ 新装版

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    「都市のイメージ」が建築計画に与える意義について、建築計画を行う人間の立場の変化という点から論じる。
     本書は、都市の視覚的要素のうちとくに外見の明瞭さ・都市居住者にとってのわかりやすさに焦点を絞り、それをイメージアビリティという独立変数として定義し、外的操作による発展させることのできる可能性について探っている。これは、かつて大きな問題とされた都市の無性格なスプロールによるスラム的拡大の中では、都市の美しさ・プロポーションの良さより、わかりやすさ・印象の強さが人々にとって重要になってくるという思想に基づいていると考えられる。
     注目すべきは、都市の捉え方がかつての計画者や為政者が考えたような建

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    2016年01月11日
  • 都市のイメージ 新装版

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    本来は都市計画を仕事にしている人が読むような内容。しかし、なぜかIT系のプロジェクトマネジメントをする人にオススメ的な記述が散見されるので手に取ってみた。難解で直接的な関連が無いため読みにくい。おそらくだが、あまりにも複雑なプロジェクトを手掛ける際にどこから手をつけるかの参考になるとか、住まう人を最優先にする姿勢とかを見習えということなのだろうか。
    デザイナーがデザインをする時にネタ本ではなく昔の画家の画集を参考にするようなイメージで臨めば何か得るものがありそうな本である。

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    2023年06月08日