安部若菜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現役アイドルが描くガチ恋オタクと地下アイドルの恋愛小説です。
ファンがアイドルのことを好きと思う感情が一人の人間が一人の人間を好きと思う感情へと変化していく過程を上手にストーリーに落とし込んでいて「好き」という感情のグラデーションを体験できて奥深かったです。
“アイドル失格”というタイトルからネガティブな話なのかなと最初は思いましたが、アイドルという鎧を脱いだ後にある人生を掘り下げた作品であると思いました。さらにはアイドルという仕事へのリスペクトまで丁寧に描かれていて読後感は清々しかったです。
このお話を現役のアイドルが書いているというのがヒリヒリするし、SNSや「会いに行けるアイドル」 -
Posted by ブクログ
ネタバレ莉子の描写にすごく感情移入してしまった。
絶対に辛いはずなのにキラキラした目で夢を追いかける姿が素敵だなと思った。
純平の「必死にやっても結局1人だ。演技は1人でやるものなんだと学んだ」という箇所に共感を覚えた。
自分も中高で演劇部だったので、自分の熱量が人に伝わらず、1人で空回りしていたことがあったので
その頃の自分と重なった。
つむぎをいじめた赤いヒロインに純平が言い返すところがとても気持ちよく良い子だなと思った。
大学受験の頃、少しだけ演劇の学科に進むことを考えていたのでこのお話はすごく現実を見せられた感じがした。ただ部活のために、他人の為の努力で演技をしていた過去の自分を思い出して、こ