瀧口美香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレキリスト教の美術、ビザンチンとカトリック、カトリックの変遷(ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックの変遷)についていくつかのテーマについてどのように描かれてきたのかを比較解説した本。ルネサンス、バロックが好きな身としてはもっとそちらに注力してもらいたいと思いつつも、キリスト教美術の理解を深めるには大変良い。ビザンチン美術が時代が経ってもなぜあのように平板に描かれているのかが実は神を描くのに写実的に描くと現実的になりすぎて神性が損なわれるという理由を知って、単なる稚拙な絵画ではないということに初めて知った。なかなか奥が深い。
絵画の写真もふんだんに盛られてよいが、写真が小さいため解説に書いて