平野威馬雄のレビュー一覧

  • 新版 レミは生きている

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    ずっと娘・平野レミのことを書いた本だと思っていたが、そうではなかった。レミはマロの『家なき子』の主人公Rémiで、子どもの頃の威馬雄氏の愛称だった。
    父親はアメリカ人で、アメリカ在住。日本人の母親に横浜で育てられる。「あいのこ」に対する偏見と差別に悩まされ、それに抗しながら成長してゆく。だが、自分の悪行については、「あいのこ」だから、あるいは差別に対する反抗のゆえだと合理化する。結果は、手に負えない子ども、enfant terrible。
    アメリカの父を慕いながら嫌悪する、自分を生んでしまった母を思いながら反発する、そうしたアンビバレンスがこの一冊を貫く。中学5年の時に、品行の悪さから暁星中学

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    2025年05月08日
  • 新版 レミは生きている

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    ネタバレ

    戦前から「あいのこ」と差別を受け続けた平野威麻雄氏の、胸が張り裂けそうなほどくるしい記憶たち。無邪気に(!)マイクロアグレッション(自覚なき差別)を行っているひとりびとりが、身に沁みて読むべき実感が詰まっている。ひとつひとつの思い出すべてに悲しみと、心底からの悔しさが詰まって感じられた。日本はいつまでばかばかしいレイシズムを子どもに吹き込み、傷つけ合いをさせるのだろうか。入管や、『半分兄弟』などにもあらわれる問題の根を、いい加減掘り下げて、きちんとなくしてしまわないといけないだろう。

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    2024年04月06日
  • 新版 レミは生きている

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    平野レミさんのお父様のお話です。
    レミさんの番組を見て、興味を持ち読みました。
    ハーフであるゆえ、「あいのこ」と呼ばれ、いじめられた生い立ち。でも、愛情深く育てられたのと、持ち前の強さとユーモアで生き抜いた。そして、戦後は、混血児達の母親と子供達のために奔走しました。多様性と呼ばれる今でも、無くならない差別、今こそみんなに読んでもらいたい本でした。

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    2024年03月28日
  • 新版 レミは生きている

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    ネタバレ

    昔の混血児に対しての扱いに悲しくなった。平野レミのおじいちゃんがこんなにすごい人だったとは知らなかった。最近、ばけばけでラシャメンに対する酷い扱いを知ったので、この本と繋がった気がした。

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    2025年12月03日
  • 新版 レミは生きている

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    日本が歩んできた道をあまりにも知らないまま歳を取ってしまったが、今からでも決して遅くないと信じて、このような本をがしがし読んでいきたい。

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    2022年12月24日