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第二次世界大戦後、「混血児」を救う「レミの会」を結成した平野威馬雄は、自身もまたアメリカの父と日本の母の間に生まれた。「レミ」とは、僅かな時しか共にいられなかった父から贈られた子供時代の愛称だった。「日本人」って、誰のこと? 日本を愛しながらも差別を受ける少年・イマオは、葛藤とともに成長をする──。魂に問う珠玉の自伝小説、復刊。
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Posted by ブクログ
ずっと娘・平野レミのことを書いた本だと思っていたが、そうではなかった。レミはマロの『家なき子』の主人公Rémiで、子どもの頃の威馬雄氏の愛称だった。 父親はアメリカ人で、アメリカ在住。日本人の母親に横浜で育てられる。「あいのこ」に対する偏見と差別に悩まされ、それに抗しながら成長してゆく。だが、自分の...続きを読む悪行については、「あいのこ」だから、あるいは差別に対する反抗のゆえだと合理化する。結果は、手に負えない子ども、enfant terrible。 アメリカの父を慕いながら嫌悪する、自分を生んでしまった母を思いながら反発する、そうしたアンビバレンスがこの一冊を貫く。中学5年の時に、品行の悪さから暁星中学を放校。暁星に対しては、「とんでもない学校」、「あのキリスト坊主の学校」と悪態をつきながら、ほかの著書では、暁星出身者にはおもしろい人間が多く、いい学校だとも言う。これもどこかアンビバレント。 過去を振り返ってというより、その時その頃の自分になっている。だから、喜怒哀楽(とりわけ悲しみと憤怒)がリアルだ。 (なお、本書には裏バージョンがある。『アウトロウ半歴史』がそれ。本書以上にアンビバレンスが際立っている。)
平野レミさんのお父様のお話です。 レミさんの番組を見て、興味を持ち読みました。 ハーフであるゆえ、「あいのこ」と呼ばれ、いじめられた生い立ち。でも、愛情深く育てられたのと、持ち前の強さとユーモアで生き抜いた。そして、戦後は、混血児達の母親と子供達のために奔走しました。多様性と呼ばれる今でも、無くなら...続きを読むない差別、今こそみんなに読んでもらいたい本でした。
日本が歩んできた道をあまりにも知らないまま歳を取ってしまったが、今からでも決して遅くないと信じて、このような本をがしがし読んでいきたい。
戦前から「あいのこ」と差別を受け続けた平野威麻雄氏の、胸が張り裂けそうなほどくるしい記憶たち。無邪気に(!)マイクロアグレッション(自覚なき差別)を行っているひとりびとりが、身に沁みて読むべき実感が詰まっている。ひとつひとつの思い出すべてに悲しみと、心底からの悔しさが詰まって感じられた。日本はいつま...続きを読むでばかばかしいレイシズムを子どもに吹き込み、傷つけ合いをさせるのだろうか。入管や、『半分兄弟』などにもあらわれる問題の根を、いい加減掘り下げて、きちんとなくしてしまわないといけないだろう。
昔の混血児に対しての扱いに悲しくなった。平野レミのおじいちゃんがこんなにすごい人だったとは知らなかった。最近、ばけばけでラシャメンに対する酷い扱いを知ったので、この本と繋がった気がした。
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