岩川洋成のレビュー一覧

  • さだじいの戦争かるた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     これは、とても良い本でした。

     1963年生まれの著者の、生きていれば90余の父親(貞夫氏)から、昔語りに聞かされた先の大戦のエピソードを、44枚のかるた仕立てにして聞かせてくれる。

    「いろは」や五十音順じゃないことに一瞬違和感を覚えたが、要はさだじいの生誕から戦後めでたく結婚にいたるまでの半生を(ほぼ)順に追って並べている体裁。
    (り)「陸軍の 軍人の名に あやかって」と、生まれて命名された話から、(さ)「最愛の 人と結婚 戦後かな」まで。

     読み札と絵札のページには、戦中に少年・青年時代を過ごした「さだじい」が、やわらかながらも直截な関西弁で当時の想い出を語ってきかせる。
     続く見

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    2022年09月15日