野原秀介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
投資・・リソースを投下しリターンを得ること。
ビジネスの本質と人生の本質の共通点に迫った一冊。特段、難解な内容ではないが、原理・原則として有益。
長期的に視座高く物事を捉えて、自らの有限のリソースを投下していくことが求められる。
(memo)
・返報性の原理
人間関係に投資せよ
・フレームワークをとことん使え
例:5フォース、空雨傘
・マーケットは常に正しい
自分の考えに固執せず、素直になれ
・社内政治はとことん必要
相手の期待に沿って合意を得ながら結果を出していくという意味で
・ポジションをとる=自分の意見を持つ
これがないと始まらない -
Posted by ブクログ
全体を通して伝えたいことが一貫しており、面白い本だった。ゴールドマン・サックス時代の筆者の経験を軸としつつも、その時に学んだ投資に対する考え方を人生における意思決定にも適用しつつ提示してくれているので、投資に馴染みのない人でも頭に入りやすいと思う。
特に面白いと感じたのが、人生のバランスシート(以下BS)の考え方とシャープレシオの考え方である。
まず1点目の人生のBSであるが、BS右側の「負債」や「資本」の部に、「お金と人生の時間」を入れた時に、左側の「資産」の部は、車や建物などの資産のみでなく、これまでの人生で得てきた能力やスキル、知識、人脈が入ることになる。そのように考えると、会社の同僚や友人と愚痴を言い合うだけの飲み会などはこの資産の部に書き入れることができないものである。つまり、自分の財産として残らないお金と時間の使い道である、ということになる。
人生のBSを意識するだけで、今自分がお金や時間を使っているものが.将来的に自分を幸せにしてくれるか、という判断が格段にしやすくなるように感じた。
2つ目のシャープレシオは、投資効率を測る指標で、特にリスクに対するリターンを評価する際に用いられる。投資以外の一般的な職業に当てはめると、「年収1000万円の人」と「年収2000万円の人」を比較する際にそれぞれの人がどれだけのリスクを取っているか、という観点で評価することになる。「年収1000万円の人」が週5日定時で帰り、土日は家族サービスで遊びに出かけている一方で、「年収2000万円の人」が毎週平日は夜遅くまで仕事をし、土日も関係なく出社して自分の命を削りながら仕事をしている、となると、シャープレシオの考え方では「年収1000万円の人」の方が効率よく自分の時間を投資している、という評価となる。額面に騙されるのではなく、その数字に至るのにどれほどのリスクが伴うのか、という視点を手に入れられたので、この本でその考え方に出会えてよかったと思う。 -
Posted by ブクログ
【before】この本を読む前の私は、これらを知りませんでした。
・人生は、敗者のゲーム(ミスを犯したプレイヤーが相手に得点を献上)的要素を持っている。したがって、誤った選択を行わないことが何よりも重要。
・過去どのような経験を積んだか?が、複利的に将来の機会を規定する。
・人生において非対称なもの「時間の進み方」この非対称性をどう生かすか?
・処理に迷いがなくなりスピードが向上→「フレームワーク」の持つ力。
・シャープレシオとは、同じリスクならどちらのリターンが高いかを表す数字。
・「意思決定をすること」は、将来の選択肢を失うのと表裏一体である。
・個人は1日24時間という非常に限られた資産をマネージしているに過ぎない。
・失敗(1→0)より成功(1→10)にフォーカス、自分が納得=無問題。
・売らざるを得ない forced to sale 相手との取引は、桁が違う高収益をもたらす。
【気づき】この本を読んで、これらについて気づきを得ました。
・ゲームにおいては、非対称なリソースを探す。
・これまでの過ごし方は全て BS 上で清算され、将来取り得る選択肢の幅を規定。
・「マーケット(実際の値動きの意)は常に正しい」の有益な解釈→自分(考え方・行動・習慣)以外の要素(他人・社会)に介入しようとすることをやめる。
・このような質問の仕方なら、多数が正解に導かれる。しかし、現実世界ではシャープレシオを考えずに比較検討を行っている人が非常に多い。
・正しくは現職 VS 転職先&将来転職可能なオプションの価値、という構図。
・オプションの時間的価値は減少していく。
・「選択肢がある」ということ自体が価値である。
・ IT システムを構築・運用・保守するエンジニア職は非常に流動性が高い。
・自分の労働力の提供先の選択肢を、現在の会社以外に持っているか?
・マーケットは常に正しいので、市場と争っても意味はない。
・認知バイアスを利用する側に回るほうが有利(評判の良い企業・大学に行く)
・正面玄関がダメなら裏口を探せ。中の人と繋がりを探し、とにかく気に入られる。
【TODO】今後、これらを実行していこうと思います。
・重要だが緊急でない仕事用に時間を確保、残った時間でその他の仕事を完了する。
・自身のバランスシートを理解、良い BS を作ることを意識して意思決定をする。
・Long Term Greedy 長期的な欲深さ、長期的願望・視点を大事にする。
・価値を高め、結果として評価されることを目指す。
・イグジット(資産を売却し利益を確定させる)シナリオから考える(最重要)。
・具体的な最終イメージに沿ってパーツを集める。→時間節約&品質向上に直結。
・将来得られる効用も勘案する。
・「いつでもできること」は、徹底的に前倒しして実行する。
・自分の仕事が高尚なものだという勘違いを捨て、巨人の肩に乗る。
・選択肢のシャープレシオを考慮の上で意思決定する。
・映画、ザ・ビッグショート(邦題マネーショート 華麗なる大逆転)を観る。
・クライアントと人間関係、精神的つながりの構築に努める(=競合優位性を築く)
・まず自分が相手のファンになる。
・バランスよく自分の資産を成長させるより、一点突破(突き抜ける)を試みる。
・「自分に求められている働き」を理解し、上長に確認、了承を受け遂行する。
・職業を問わず、選択肢がない状況に自分を追い込まない。
・自分が見たい未来、信じる未来のために手金をかける。 -
Posted by ブクログ
投資思考とは「どのようなスタンスで未来に対して意思決定をしていくか」と言う考え方であるように思う。
投資は何かリソースを投下して(お金や時間など)、その分リターンを得ることである。
これを前提に考えていく本です。
では日々の生活や仕事における投資とは何かというと意思決定であり、その結果リターンを得ることは成功することに等しいのかなと感じました。
だからこの本では、リターン(=成功)を得るために、日々の意思決定を失敗しない考え方の軸を紹介しているのだと思いました。
この本にある通り、これをしなきゃ成功できない、ではなくこれを軸に考えていけば失敗をしないという考え方がまさしく投資っぽくて好きでした。
中でも納得度が高かったのは、「手前の結果にはより価値がある。」という内容です。
目先のことだけを考えるのは良くないけど、その結果が複利となって次の結果を導く機会を得られたり、その結果の延長にもっと大きな結果があったりすることも十分にあり得るだろうなと。
投資的な考え方だと思うけど、「失敗しない」とか「複利的に」とかそういった考え方はビジネスですごく大切だと思い共感できました。