カラスBTKのレビュー一覧
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購入済み
異例のVモノ
VTuber系の作品はデビュー後、
飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍するのが王道ですが…
苦労を知るからこその他人への思いやり。
これからもお前のVなる日常を届けてくれよ!
20巻くらい出せ!神坂ァ!!!! -
Posted by ブクログ
VTuberをテーマにした好評シリーズの3巻は、過去最大級の加筆が行われている模様。
ざっと見すると、トピックは
・あんだーらいぶ男子組によるFPS大会
・登録者1万人突破&新衣装公開
・後輩二人とのコラボ(声劇)
・新人の加入(御影和也、東雲愛梨)
・FPS大会お疲れ会の焼肉オフコラボ
・新人組主催の秋祭り
といった感じ。
単話で物語るタイプの作品ではあるが、なかなかトピックの多い一冊になっている。
ネット版からの加筆部で目に付くのは
・アレ×すこコラボ(4話)
・声劇回の、描かれなかった実際の配信模様シーン
・ミカァ!の過去掘り下げ(閑話 胸中)
・少し遅れて収録された「閑話 とあるリスナーの話」の後半部
といったところだろうか。
私と同じくアニメイトで買った方は、特典の「御影和也のあんだーらいぶ裏事情」も含めて彼が存在感があった印象だろう。
ちなみにこの特典、あんだーらいぶのディスコの愉快で心温かい親交模様が垣間見えるので、割とお勧めしたい。
一冊の本として見ると、やはり前半部のFPS大会が大きいだろう。
後半にそのお疲れ会をしているのも含めて、この巻のメイントピックに近い。
シリーズ全体で見ても、ここでの男子組の盛り上がり方は特筆すべきエモさである。
加筆はあまりなかった印象があるが(※あくまで印象)、ネット版からして完成していたエピソードだから、そのままの収録は納得である。
一方、「閑話 胸中」で掘り下げたことで、新人組である御影和也&東雲愛梨についても踏み込んで描かれていた印象がある。
それに対応して、「24話 打開策」でもミカァ!の印象ややり取りが加筆されているのは印象的だ。
書籍化に際して意図して新人組をピックしている風に見える。
FPS大会のエモ、数々の加筆や特典、新衣装のイラスト、解釈一致でしかない新人組やアレちゃん&ひまりんのキャラデザ。
書籍化の面でもイラストの面でも、優れた書籍化作業が為されている印象である。
込々で見て、ここでは星五つで評価している。
作品の性質上、やや淡々とした風情もあるが、それゆえに浮き出る滋味もある。
今巻でもそうした魅力が見られた巻だった。良い読書をさせていただいた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアラサーVさんがまさかの「なのは完売!」を達成してしまう2巻である。
現実でも各販売店の特典が完売御礼状態で、地味にシンクロしているのはちょっと面白い。(ゲーマーズ特典で無事敗北した身としては笑うに笑えないが……)
この巻では妹や同僚の某氏の妹、元同僚など、身近な人たちがV業界に参戦してくることになっている。
そこは一種の物語的ファンタジーではあるが、帯でも
>というか、身内にVTuber多過ぎない!?
などとネタにしているところだ。
彼らとの絡みに加え、同じ箱の男性Vである朝比奈先輩との絡みが始まるのもこの巻からである。
彼との大きな物語は次巻以降に譲る形だが、色々と仕込みが進んでいる巻と言っていいだろう。
加筆で目に付くのは、元同僚であり、別の箱(SoliDlive)でデビューした霧咲季凛と主人公の過去のエピソードあたりだろうか。
あるいは、「やきうの時間」の雑談で、前巻の3Dイベント時の彼の振る舞いなども触れられている。
こういった加筆で物語を豊かにしてくれるのは、書籍版を読む読者への優れたプレゼントだろう。
とはいえ、全般にはやや地味目な巻ではある。
シリーズではよく見られる、仕込みになりがちな2巻の印象だ。
一つひとつのエピソードは良いが、単発的で、中規模エピソードが無いのが弱く感じるのだと思う。
というわけで、星四つ半相当……と考えていたが、「凸待ち後輩2」でのルナ嬢の素晴らしいイラストで半個加点することに。
というわけで、星五つで評価したい。
虎太郎君の擬人化イラストとか、レイちゃんイラストとか、欲しい物をきちんと用意してくれている大変ありがたい書籍化である。
強みをきちんと生かしている点は、この作品の魅力の一つだと思う。
ネット小説版で楽しんでいる方にも一読をお勧めしたい。
なお、余談であるがアニメイト特典「似た者同士?」は mikuriママ、酢昆布ネキ、アレの三人がわきわき焼肉するショートエピソードである。
誰と誰が似たものであるかは、まあ、お察しの通りであろう。
母娘で仲良くリアルでもネットでも喧嘩していて微笑ましい限りである。 -
Posted by ブクログ
ネタバレブラック企業で心を壊したアラサー(元)サラリーマンが、妹の勧めで企業Vtuberに再就職する物語シリーズの1巻である。
なろうやハーメルン他で連載されているネット小説の書籍化作であり、この1巻では2章までが収録されている。
書籍版加筆なども含まれているが、基本的な本筋はネット版と同一であり、そこに変更はない点は最初に記述しておきたい。
本筋は、わりと世知辛いタイプのVの物語。
帯に書かれたあらすじを参照すると、
>女性ばかりの『あんだーらいぶ』の中では男性Vというだけで視聴者から叩かれてしまう。
>しかもデビュー2日目には動機がやらかし炎上&解雇の大騒動に!
といった感じで、のっけから大コケして伸び悩む羽目に遭っている。
そんないわゆる「底辺」に分類される配信者となった主人公の日々を描いた物語である。
Vの黎明期で、女性Vが主体となって活躍する時代をモチーフにしているため、その意味でも非常にやりづらい環境設定であり、彼の底辺化は必然に近い。
この辺、わりに簡単に人気Vとなる物語が多い(ネット小説の)界隈ではちょっと珍しい題材だとは思う。
そんな中で、虚無配信と揶揄されながらも毎日配信を行う主人公・神坂怜(※Vの方の名前)。
ブラック時代で摩耗した精神では四桁のお気持ちマシュマロにも痛痒を覚えず、アンチの批判も何のその、淡々とした彼の配信の日々がこの物語では綴っている。
自箱の先輩後輩との交流や、他箱のVや個人Vとの絡み。あるいはママなどの絵師との関係。
そんな日々を地味ながら、しかし滋味を含んで描くストーリーのほのぼのさ、ハートウォーミングさは、小説としての魅力を十分に備えていると思う。
適度に厳しい掲示板風景なども、良いスパイスになっている。
そんな原作(ネット小説)の魅力に加えて、この書籍化ではイラスト担当のカラスBTKさんの美麗なイラストが華を添えている。
原作ファンの忖度なしに言って、本気で素晴らしい。
何より表紙を飾る主人公の顔が良い。ぶっちゃけそこが購入の決め手になったくらい。
また、後輩のルナ・ブランは作中で某キャラが「推せる」と言っているが、これは確かに推せるデザインだ。
一方、彼女と同期の日野灯が人気面で一歩及ばないというのも、デザイン上で納得してしまう。
こうしたイラストのバランスにも優れているのが本作の特徴である。
なお、作中では彼らは(おそらく中の人のプライベートに配慮して)リアルな情景もすべてVのグラが利用されている。
女子高生Vの素顔を見たいという方は、そこはちょっと購入の際に注意が必要だろう。
代わりに酢昆布ネキのコスプレイラストや清楚アレはちゃんと描かれてあるので、それで我慢して欲しい。(酷い言い草)
イラストの中でも特に秀逸なのが、12話で描かれたスパチャしてくれたmikuriママのメッセージを前にした彼の一枚。
彼の自罰的な思いをサラリと描いた一枚だが、この絵は本当に胸が痛んだ。
自分の不出来を謝る彼の言葉は、それ自体が重いが、この絵であのシーンは完成された気がする。
書籍版加筆として、ブラック企業勤めの時代を描いたプロローグと、あとは後半の柊先輩3d化記念のリアイベでも一幕加えられているのが目につく。
他にも、掲示板に潜伏する妹ちゃんの所感の付け足しや、リアイベにおける前説の内容、あるいはmirkuiママのサインなど、原作ファンが楽しめる追加も多い。
設定資料では簡易的なQ&Aも付属していて、遊び部分が充実している。
総じて、原作ファンもそうでない方も大いに楽しめる書籍化だろう。
売れ行きは好調のようで、重版出来&続巻決定の報も出ている。めでたい。
3章以降も魅力的なエピソードが待ち受けている。2巻に収録されるだろうFPS大会編なども盛り上がるエピソードだ。
2巻以降に盛り上がっていくあんだーらいぶ男子組の絡みも大変楽しい。
この楽しいシリーズがより広く知られていくことを祈りつつ、ここでは星六つで評価しておきたい。 -
Posted by ブクログ
ブラック企業を退社した後、妹の勧めでVTuberに応募したら何故か合格。常に炎上しながらも、VTuberとして悪戦苦闘するお話。
こりゃ面白いですわ。草が生える種類の面白さ。
ギャグなど全く描かれていないのに、全編通して読んでいてずっとクスクス笑えるのが凄い。
配信自体はイマイチだけど、歌リレーや人生相談(?)等のイベントを通じ、仲間のVTuberや特定のリスナーから絶大な信頼を得てゆく過程が良かったです。
ブラック企業で培った技術でVTuberに転生後にメイン盾になる辺りは、タイムリープモノっぽい雰囲気も。続きも楽しみです。
1点、VTuber関連の用語が前置き無く使われているので、詳しくないなら、ちょこちょこ調べならが読む必要があるのが難点かな、とは思いました(出来れば、都度解説を入れておいてほしかった)。