東曜太郎のレビュー一覧

  • カトリと霧の国の遺産
    個人的には、前作よりも面白かったと思う。
    カトリやリズに加えて、カトリの友達ジェイクも大活躍する。
    前作で、未来に希望を見つけて進んだカトリに、迷いが生じ始める。それがリアルで、共感をよぶ。リズとカトリの友情が深まっているのを感じられるのも良かった。前作とのつながりも組み込まれていて、ドキドキハラハ...続きを読む
  • カトリと霧の国の遺産
    かなりこわかった。今まで読んだ本の中で、こわさは上位に入る。
    将来のこととか生き方とかについて迷っていると、別の世界に連れ込まれちゃう。ぼくは、だいじょうぶだと思うけど、そういうふうになる可能性があるのがこわい。それから、解決していないのがこわい。早く次の巻が読みたい。
    リズがカトリを助けるためにが...続きを読む
  • カトリと霧の国の遺産
    はー、面白かった!!
    エディンバラを舞台にした中世ファンタジー、第2弾。

    今回はとある年代記にまつわる
    霧の国の謎に巻き込まれるカトリとリズ。

    根底の謎に、古代の怪物の存在があり、最後のリズの怪しい動き。もっとボリュームをつけても面白そうなエピソードだったけど、さらっと終わった印象。リズの動き以...続きを読む
  • カトリと霧の国の遺産
    ものすっっごく面白かった!

    以前、講談社児童文学新人賞受賞者のオンライン座談会を聞いたことがあって、そのときにスピーカーとしてお話しされていたのが東先生でした。
    『カトリと眠れる石の街』は王道のゴシックファンタジーと編集者さんに言われていて、「いつか読んでみたい!」とずっと気になっていた作品。

    ...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    カトリの住んでいる街に眠り病みたいのが流行って、それを友だちと解決する話だった。ホラーではないけど、全体的にこわい感じ。
    最初は、病の原因は、ようかいみたいなものかと思った。でも、実際は宇宙人と人間で、びっくりしたし、おもしろかった。ただ、そんな宇宙人が本当にいたら、こわい。
    ぶたいは、エディンバラ...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    発売前からすっごく楽しみにしていた一冊!!
    二人の少女が19世紀エディンバラの街を舞台に眠り病の謎を解くミステリーファンタジー。

    眠り病の謎解きが…まさかのホラーで、
    いやいやそうきたか、と。
    後半、街の雰囲気も相まってぞっとしながら読みました。


    カトリとリズの謎解きコンビ、
    頭の回転の良さが...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    著者のデビュー作。舞台は19世紀のエディンバラ。治療法も原因もわからない謎の病気を追って、普通なら知り合うことのなかっただろう、2人の少女が真相に近づいていく。合理的に考える裕福な家庭のリズと、行動力と地理を知り尽くした金物店の養女カトリは、ときに環境の違いからぶつかりながらも認め合っていく。真相は...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    えー、そういう方向?と、思いつつも、ラストも含めて一気に読んだ。小学校高学年だと、ちょっと難しいかな。もう少し、イラストがあると子どもの読者には、わかりやすいかも。
  • カトリと霧の国の遺産
     「カトリと眠れる石の街」シリーズ第2作、もちろん装画は、まくらくらまさんです。

     物語の舞台は19世紀後半のエディンバラの街…そして、前作同様、カトリとリズという女の子たちが活躍する。カトリは博物館で研究助手として働いていたが、望んで働き出したにも関わらず先のみ見えない不安に苛まれていた…。ある...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
     第62回講談社児童文学新人賞佳作受賞作(佳作受賞作『カトリとまどろむ石の海』を改題、出版)。…らしいです。と、いうか、いきなりどうして児童文学かというと、この作品の装画が、まくらくらまさんだからです!!

     物語の舞台は19世紀後半、イギリスのエディンバラ…。金物屋のカトリ(カトリオナ・マクラウド...続きを読む
  • カトリと霧の国の遺産
    博物館や美術館、資料館が大好きなので、この作品を読んで行ってみたい!ってなる子が増えたら嬉しいなあと思います。学芸員さんがどんな仕事してるのか描いてくれる作品ってあまり見ないし。
    国によって同じ語源でも名前の形が違うという話(カタリナ、キャサリン、カトリオナ…)、私も成人するまで知らなかったので若い...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    リズとカトリのコンビがなかなかいい感じで、ふたりに引っ張られて話もテンポよく展開する。
    ……のだけど、お嬢様のリズの話し方、やはり少し不自然に感じてしまう。わたしが保守的なのかな。むずかしいところ。

    地図を描いて原因を突き止めようとするあたりは、ロンドンのコレラを題材にした『ブロード街の12日間』...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    エジンバラ旧市街に住む少女カトリが、旧市街ではやってる眠り病の謎を解明しようとする話。
    だんだん真相に迫っていくのが、読んでてゾクゾクした。

    冒険に憧れるけど、どうせ家業継ぐよなーと思っていたカトリが、自分の住む街の秘密に迫ったあとに、「養親に気を遣わなくていい?家業の金物屋じゃなくて博物館で働き...続きを読む
  • カトリと霧の国の遺産
    第2巻。
    正直、1巻の『眠れる石』よりおもしろかった。
    自分で望んで博物館で働き始めたカトリが、自分の知識のなさ、社会の厳しさ(女性が大学に入覚を許されなかった時代のお話し)を知り、職人の養父母が新しい弟子を雇って自分の居場所がなくなった気がして八つ当たり、自己嫌悪、友だちには愚痴れないプライド。
    ...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    舞台はエディンバラ。ぱっと見は外国の冒険ファンタジーみたいだけど、作者は日本の方なのね。
    世界には自分の知らないことがたくさんあるんだろうなぁ。続刊も楽しみ。リズもまた出てくるのかな?
  • カトリと眠れる石の街
    作家の方がエディンバラ大学に通われていたようで、ストーリーに街の描写がうまく取り入れられて古い街並みや歴史など魅力的で引き込まれました。
    表紙裏、裏表紙にもエディンバラの街と登場人物の住居マップなどもあり物語を見ながら地図と見比べて楽しめました。
    エディンバラ自体、歴史・文芸・幽霊の町だそうで、読ん...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    良かった点…エディンバラの風景がイキイキ描かれていたところ。現状に不満はないものの、今日と変わりのない明日を迎えると信じていたカトリがリズの言葉から「知らないことを知らないままだと喉が渇くような」感覚を知り、違う人生を見つけるという児童向け作品にとって素晴らしい指針を出したこと。カトリの友達ジェイク...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街
    【あらすじ】
    舞台は19世紀後半のイギリスの都市、エディンバラ。街の中に蔓延する眠り病の原因が、自分が住んでいる旧市街の中にあるのではとリズに指摘されたカトリは、ふたりで眠り病の原因をつきとめに行く。街の歴史を紐解き、眠り病が発生するタイミングを分析していくふたり。そのうち、街が隠している「大きな秘...続きを読む
  • カトリと眠れる石の街

    正統な児童書

    舞台はイギリスで時代が少し遡るが、14~15歳の少女たちが父親の病気を治すため知恵を絞り合っていく。読者の対象年齢を確認していなかったが、知人に勧められた読んでみた。幼き日に読んだ、「ロビンソン・クルーソー」を思い起こした。
  • カトリと眠れる石の街
    なかなか物語に入り込めず、読むのに時間がかかりました。
    主人公はカトリという女の子。彼女の住むエディンバラで謎の眠り病が流行する。カトリはリズという女の子と、その病気の原因を突き止めようとする。2人の話し言葉が不自然すぎてイマイチ楽しめませんでしたが、終盤に近づいて真相が見えてくると、やっと面白くな...続きを読む