ニコールパーロースのレビュー一覧

  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下

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    ネタバレ

    読むまではぼんやりとサイバー戦争の脅威を理解していたが、本書を読むことで、取材ベースでの現実味のあるストーリーと、人に焦点を当てたテーマに触れ、その脅威を身近に感じることができた。
    大なり小なりITないしインターネットに関与する現代人ならば、一度は目を通しておくべき一冊。

    サイバー戦争は以前は技術力が高く攻撃手段を独占していた米国が優位であったのかもしれない。
    しかし、サイバー攻撃手法は個人のスキルとインターネット環境があれば、誰もがチャレンジでき、そして発見された攻撃手法は市場の中で金銭で取引が可能だ。
    つまり、他の通常兵器やNBC兵器などとは異なり、世界の誰もが関与することができ、大国以

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    2023年02月04日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下

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    読んでいて恐怖というか絶望しか感じない。自分のスマホやネットのサービスに預けた情報は政府やテロリストに筒抜けになっていると思って生活した方が良い。嫌ならすべてのインターネットサービスを解約(データ削除も依頼)し、スマホを捨て、PCを捨て、山で自給自足の生活するしかない。それでも原子力発電所を破壊されたり核ミサイルが飛んでくることまで防げない。本書ではセキュリティで最も弱いのは人間だという。それに異論はないが、「じゃあどうすれば良いのか」という感想しか出てこない。これが絶望でなければ何を絶望と言うのだろうか。

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    2023年01月07日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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    本書を読むと自分が使っているスマホやPCがいかに危険なものなのかが分かる。デジタルツールのユーザーの機密は保たれていないと絶望的な気持ちになる。GAFAやマイクロソフトはセキュリティの強化をしているが、政府機関がスパイ活動などに利用しているセキュリティホールがたくさん存在していることに恐怖した。伴うアンダーグラウンドの経済圏の存在についても恐怖でしかない。あまりにも現実離れした話が続くので逆に現実感がない。一歩引いた瞬間に冷や汗が背中を走る。

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    2023年01月02日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 下

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    サイバー空間での戦争が現実世界に影響を与える頻度が多くなり、近い将来にも大惨事が起こる可能性への警告本だということが、読み進めるにつれ腹落ち。
    便利なネット社会は性善説で造られているが、ダークに落ちた人間にとっては、やりたい放題になる。サイバー空間のバグを米国、ロシア、中国、北朝鮮、その他多くの国が兵器として仕えてしまう根底には、性善説でつくられたネットやアプリを余りにも多くの公共物に使ってしまったことがある。マイクロソフトのバグを使ったエターナルブルーが、米国諜報機関専用のつもりが世界に広がり、米国のインフラを攻撃するのに使われたという簡単な事実から、バグを世間に内緒で兵器として使うことはリ

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    2022年12月09日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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    プロローグは2019年のキーウからはじまる。
    サイバー戦争とはどこか他人事のように感じてしまうのだが、ロシアや中国のサイバー攻撃のレベルは相当なもので、セキュリティソフトを入れて、通信を暗号化しておけば安心というレベルではないようだ。デジタル化社会で生きている我々は、一体どうすればよいのだろうか、まずは相手をちゃんと知ることから始めねばならない。

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    2023年01月07日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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    サイバー戦争が起こっているとは知っていたが、内情がこれほどのものとはと驚愕。ゼロデイ(その存在が公表されていないバグ)、エクスプロイト(脆弱性を使って攻撃するソフト)という単語も初めて知った。
    著者はニューヨークタイムズで業界暴露記事を何本も書いているが、日本のマスコミで解説を聞いた覚えがない。統一教会よりも もっと騒ぐべき話題だと思うのだが、どうだろうか?

    ・大手ソフト会社のバグを探して公表する活動はオタクの趣味で行われていたが、バグを公表すると当該ソフト会社から訴えられることもあり、次第に闇に潜るようになった。→バグを探してくれた人に感謝しない大手ソフト会社ってどうよ!
    ・バグを買い取り

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    2022年11月29日
  • サイバー戦争 終末のシナリオ 上

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     著者はニューヨーク・タイムズ記者。本書は、機密主義の色濃いサイバー兵器の世界について、ハッカー、活動家、反体制派、専門家、コンピュータ科学者、米国政府等当局者、フォレンジック調査員等300人以上のインタビューを行いまとめたという。

     2003年、ある企業がゼロデイのバグに報奨金を支払うプログラムを始めて以降、ゼロデイ・エクスプロイトが高額で取り引きされるようになったこと、その顧客も米国のみならず権威主義国家にも広がり、国民監視や反対派抑圧のツールとして用いられていること、当初は防衛型の諜報活動に用いられていたのが、スタックスネットのような攻撃型のサイバー兵器に変化してしまったことなどが、詳

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    2022年09月02日