飯野守男のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本屋さんで衝動買い。読む前から興味津々。みんなが知ってそうで知らない分野の話。まずこの鳥取大学の飯野先生はなぜレアな分野の法医学に足を踏み入れたか、それはまさしく法医学者のお父様の影響とか。やっぱり親の影響って大きいんだなと改めて納得。読みやすくてわかりやすくて普通に興味ある題材を取り上げてくれています。解剖器具の紹介とか、死体はどのような手順をふんで解剖されていくのかとか、実際にあった解剖事例とか。あえて誰もが目を背けたくなる領域に、なぜ向かい続けるのかなど、率直な言葉で教えてくれました。「アンナチュラル」の世界です。まさに先生の講義を受けている感じでした。
-
Posted by ブクログ
「70万人が生まれ、160万人が死んでいる。」
出生数の倍以上の人間が亡くなっている日本で解剖の対象になるのは、事件や事故で亡くなった死体、死因の判断がつかない「異状死体」のみ。
どんなに「死」から目を背けても、あなたも私も、いずれ必ず「死体」になるしそれは遠い「いつか」の話ではなく、明日、あるいは一瞬後かもしれない。
「死」ってまだまだ先だと感じてたけど思ったよりすぐ近くにあるのかも…って感じた1冊。
私は病気で苦しんでいる人の助けになりたいと思って看護師になったけど、今は巡り巡って保育園看護師になってるし、ドラマのアンナチュラルに凄くハマってたから、もしドラマを観ている時期が中学生とか高校生とかだったら法医学の世界に興味を持っていたかも。
働く場は違うけど法医学も、
・すでに命を終えた人の肉体に向き合い、「なぜ死にいたったのか」という問いに答えることです。
・未来のために、死を生かす。
の言葉で「法医学も人を生かすための学問なのかも」と思えたし、もっと知りたいな…と思えました!
そして、「じっくり丁寧にみる方法を覚えておきなさい。そうすれば、あとで手抜きもできるようになる」はどの仕事においても大切にしたい言葉だと思えました。
私の仕事に対しての取組み方の指標にもなった1冊でした。 -
Posted by ブクログ
死体(や残された血痕など)を知ることで起きうる危険や、過去に起きた被害者しか知り得ない出来事などを知ることができる。
元々アンナチュラルも好きで観ていたが、改めて興味深いジャンルであると感じた。証拠を残さず人体を消し去ることはできるのか?と言う問いに対する答えに人体の強かさを感じた。死後硬直がいかに硬いのかや臓器の柔らかさを一般的な食品などで例えられており、そんな感じなのか、、と少し想像できた。
解剖の知識のほかにも社会情勢や危険作業の作業工程、動物の習性あらゆる知識を総動員して原因解明に当たる法医学者の方々に敬意を表します。もし自分の身に何か起きてしまった時、専門家の方が何かを汲み取ってくれることもあるのなら少しは報われるかもしれないとふと思った。 -
Posted by ブクログ
スカーペッターの検視官シリーズ、サスペンスの法医学教室の事件簿、ドラマの臨場、アンナチュラルそのほか、さまざまな法医学系のドラマや小説を読んできた。
ノンフィクションでも、上野正彦さんの著書など、法医学系を読んでいたので、この本を見つけたとき、速攻で手に入れた。
「これ、読みたいんですよねー!」と、会社の上司に言ったとき、上司が固まっていましたが。。。(笑)
やはり、面白かった!
これを読んだ後だと、名探偵コナンや、その他のサスペンスでご遺体が出るたびに「うそだーw」って思いそうだが。
法医学を使って、死者の尊厳、死者の言い分を拾ってくれる法医学者に拍手である。 -
Posted by ブクログ
ミステリーが好き、そしてアンナチュラル、法医学教室の事件ファイル、監察医朝顔、などのドラマも面白く見ていた私にとっては、とても気になるタイトルだ。
筆者は、鳥取県唯一の法医解剖医だという。全国的に見ても、臨床医と比べてすごく少ないらしい。実は私の父も、昔自宅で倒れて急死してしまったため、形式的ではあるものの、刑事の訪問を受け、解剖された。実際、わりと遠方だった。
内容は、初めて知る事が多くて、興味深かった。こんな理由で死んでしまうの?とか、ドラマや本に出てくる死体のウソほんと、とか。解剖の進め方をリアルに説明してくれる章では、さすがにちょっと刺激的過ぎて、心を半目にして読んでた。
筆者は、死後CT診断(Ai→オートプシー・イメージングの略。紛らわしいけど、チャッピーなどのAIとは関係ない)の第一人者でもある。私の父も、現代なら解剖されずにCTで済んだかもしれない。お国柄の違いも、なるほど〜と読んでいたけど、アメリカにあるという「死体農場」にはビックリ!!日本ではまず無理だろう‥。
本書にあった言葉ー未来のために、死を生かすー
法医学の、柱ともいうべき思想だと思った。
好奇心も満たされ、勉強にもなった。