あらすじ
「交通事故よりお風呂が危ない」
ドラマ監修も務める法医解剖医が教える
あっ! と驚く死体の話
解剖料は1回〇万円、医療ミスを暴いた解剖例など、
知られざる法医解剖医の仕事から、
「舌を噛んで自殺はあり得るのか?」
「刺されたらナイフは抜くべきか?」といった
ドラマやマンガで目にする描写のウソ・ホントまで。
法医学者だから知っている実際の解剖事例をもとに、思わず人に話したくなる
死体のリアルな知識がつまった1冊です!
■内容
第1章 解剖室へようこそ ――死体はこうして切り開かれる
死体はどのように解剖されていくのか
死体の「解剖料」はどこから、いくら払われるのか?
解剖が最も大変なのは「めった刺し」事件
刃物をもった人間に襲われたら「胸」と「首」を守れ
やわらかい臓器、固い臓器
高温多湿の日本でミイラ死体はできるのか
口の中にウジがびっしり詰まった腐敗死体
法医解剖医の解剖器具リスト
第2章 解剖しないとわからない 「死因」のケーススタディ
Case1「入れ歯で死ぬ」
Case2「風呂で死ぬ」
Case3「3食フライドポテトで死ぬ」
Case4「誤飲で死ぬ」
Case5「便秘で死ぬ」
Case6「病院嫌いで死ぬ」
Case7「鍼で死ぬ」
Case8「夫婦で死ぬ」
Case9「溶けて死ぬ」
Case10「山で死ぬ」
第3章 ドラマや漫画で描かれる「死体」の嘘
Q.「喉笛を掻っ切る」と本当に血が勢いよく吹き出るのか?
Q.舌を噛み切っての自殺は本当にできる?
Q.死体から目玉をくり抜けるか?
Q.「肺に穴が開いて、少しずつ窒息死するのが最も苦しい死に方」は本当?
Q.ナイフで刺された! すぐに抜くべき?
Q.銃で撃たれた! でも弾が貫通していれば、死ぬ可能性は低い?
Q.死体を隠すには、コンクリート詰めがいい?
Q.「重要な手がかりを握ったまま死んでいる」死体は実在するか?
Q.雷が落ちると、丸焦げになって死ぬ?
第4章死体と向き合うことで見えてくる世界
『アンナチュラル』にハマって法医学を専攻、テレビ局に入社した卒業生
「死体は得意ですか?」「いいえ、苦手です」
医学部生だって解剖で倒れる
疑い深い人間ほど、法医学者に向いている
解剖は『答え合わせ』ができる
最短ルートで教授になりたい人は法医学が穴場?
死体の数が「解剖格差」に直結している日本
嬰児殺が多いインドネシアの法医学事情
死んだ肉体はどのように腐っていくのか
死体の腕を切る、人工呼吸器を外す、とことん合理的なオーストラリア
法医学者に完全犯罪は可能か?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
おもしろかった
アンナチュラルを見て法医学の存在は知っていたが、逆にいえばドラマでしか知らないということ。
本書を通じて、法医解剖医の仕事や、死体の実情を知ることができて大変興味深かった。
特に1-3章は素人が気になるような題材選びが抜群
Posted by ブクログ
普通に生活しているだけでは知る機会のない知識に触れられてとても勉強になった。
扱うのは解剖医にとっての死体(解剖が必要と判断された不審な死)だけど、本来死と向き合う機会があるのは私達も同じはずで覚えておいて損はないと思う。
興味深いのは、ナイフで何箇所か刺された人間が、実際にはどの傷を致命症にして亡くなったのか判断ができるということと、死体の状態からどのように死因を特定していくのかという流れだった。
ぜひ読むことをおすすめしたい一冊です。
Posted by ブクログ
鳥取に旅行に行った際、本屋さんで平置きされているのを見て購入しました。
買って大正解。
法医解剖医の仕事を知ったのは、アンナチュラルです。
実際の解剖は、今までもこれからも目にする事は無いと思う。
基本的には、知らなくても困らない世界。むしろ知らない方が幸せなのかも。
解剖以外にも、法医学の観点から見て死体の完全消滅は可能なのか?やこんな事で人は死んでしまう等様々なお話が書かれています。
人間って案外丈夫だったり、脆い生きものだったり色々だなあ。
もしこの方が一般向けに、講義・講演をしてくださるのなら是非行きたい。
Posted by ブクログ
「70万人が生まれ、160万人が死んでいる。」
出生数の倍以上の人間が亡くなっている日本で解剖の対象になるのは、事件や事故で亡くなった死体、死因の判断がつかない「異状死体」のみ。
どんなに「死」から目を背けても、あなたも私も、いずれ必ず「死体」になるしそれは遠い「いつか」の話ではなく、明日、あるいは一瞬後かもしれない。
「死」ってまだまだ先だと感じてたけど思ったよりすぐ近くにあるのかも…って感じた1冊。
私は病気で苦しんでいる人の助けになりたいと思って看護師になったけど、今は巡り巡って保育園看護師になってるし、ドラマのアンナチュラルに凄くハマってたから、もしドラマを観ている時期が中学生とか高校生とかだったら法医学の世界に興味を持っていたかも。
働く場は違うけど法医学も、
・すでに命を終えた人の肉体に向き合い、「なぜ死にいたったのか」という問いに答えることです。
・未来のために、死を生かす。
の言葉で「法医学も人を生かすための学問なのかも」と思えたし、もっと知りたいな…と思えました!
そして、「じっくり丁寧にみる方法を覚えておきなさい。そうすれば、あとで手抜きもできるようになる」はどの仕事においても大切にしたい言葉だと思えました。
私の仕事に対しての取組み方の指標にもなった1冊でした。
Posted by ブクログ
そんなに生々しい表現はなく安心して読めました。
それでも普通は知ることのない「死体」の状態などの説明もあり、興味深かったです。
またどのタイミングで亡くなっていたかが、法的な線引きに影響するなど、法医学の意義も知ることができて勉強になりました。
Posted by ブクログ
ミステリーが好き、そしてアンナチュラル、法医学教室の事件ファイル、監察医朝顔、などのドラマも面白く見ていた私にとっては、とても気になるタイトルだ。
筆者は、鳥取県唯一の法医解剖医だという。全国的に見ても、臨床医と比べてすごく少ないらしい。実は私の父も、昔自宅で倒れて急死してしまったため、形式的ではあるものの、刑事の訪問を受け、解剖された。実際、わりと遠方だった。
内容は、初めて知る事が多くて、興味深かった。こんな理由で死んでしまうの?とか、ドラマや本に出てくる死体のウソほんと、とか。解剖の進め方をリアルに説明してくれる章では、さすがにちょっと刺激的過ぎて、心を半目にして読んでた。
筆者は、死後CT診断(Ai→オートプシー・イメージングの略。紛らわしいけど、チャッピーなどのAIとは関係ない)の第一人者でもある。私の父も、現代なら解剖されずにCTで済んだかもしれない。お国柄の違いも、なるほど〜と読んでいたけど、アメリカにあるという「死体農場」にはビックリ!!日本ではまず無理だろう‥。
本書にあった言葉ー未来のために、死を生かすー
法医学の、柱ともいうべき思想だと思った。
好奇心も満たされ、勉強にもなった。
Posted by ブクログ
ごく字も大きく実例も多く読みやすい。が、逆に内容が少なくてすぐ読み終わってしまう。
さっと読むには立派な単行本でお値段も良いので少し物足りない。
日本の鑑識などのことがわかり、海外からみて、おくれてるとあらためてわかるほん。
Posted by ブクログ
興味はあるが聞きづらい内容をまとめてくれた一冊。素人向けのため、とにかくシンプルで読みやすいのがありがたい。
あとは、国によって法医学の扱われ方や死に関わる考えが大きく異なるのも興味深い。著者も言う通り、死因を特定するためには専門知識だけでなく、社会や文化、歴史等あらゆる観点が求められるのだと感じた。「九相詩絵巻」なるものが室町時代に描かれているのもへー!となった。知的好奇心が高まって面白かった。
大事な人が亡くなった時のことを思い出すことも多く、読みながら苦しくなることも多かったので、感情移入しまくる自分にはできない仕事だな。
Posted by ブクログ
法医学の先生が書かれた本といえば、上野先生の「死体は語る」のシリーズが有名かと思いますが、こちらは、法医学の講義メモ、雑談といったところでしょうか(^^)
さきの「死体は語る」のようなドラマ的な描写はありませんが、大学の授業に挟んでくる雑談のような気軽さが逆に興味深かった。
特にドラマ「アンナチュラル」に憧れて、テレビ局に就職するために医師免許を取った学生の話は「こんな人もいるんだ。すげぇ。」とのけぞってしまいました。
Posted by ブクログ
法医学について幅広く紹介している本。
上野正彦さんの本が好きなので読んでみましたが、ちょっと傾向の違うものでした。
法医学の個別の症例よりも全体を知りたい人向けだと思います。