デイビッド・T.ジョンソンのレビュー一覧

  • 検察審査会 日本の刑事司法を変えるか

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    玉木宏主演ドラマ「ジャンヌの裁き」を見て、検察審査会に興味がわいたので読んでみた。この本では、検察審査会がなぜ重要なのか、どのように運用されているのか、その影響は何かを説明している。その副産物として、日本の刑事事件の起訴のありかたもよく理解できる。
    日本でおいて、検察官は事件を起訴するかしないか、どの事件を起訴するかについて、広範囲な裁量を有している。確実に有罪に持ち込めるものについてのみ起訴するので、有罪確率は100%に近いが、一方で起訴されない案件も多くある。したがって、主に法で人を裁いているのは、裁判所の裁判官ではなくで、検察官だと言える。自民党安倍派の裏金事件で、虚偽記載の金額の大きさ

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    2024年04月23日
  • 検察審査会 日本の刑事司法を変えるか

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    ネタバレ

    検察審査会は、戦後GHQと政府関係者の妥協の結果生まれた。太平洋戦争の暗い谷間の時代の諸問題に対処するためにつくられた。市民11名。抽選で選ばれる。
    検審バックのうち1/4程度が起訴に代わる。2回検審バックになると強制起訴になる。12年間で10件。いずれも無罪。検察の不起訴判断の正当性を証明している。

    日本の検察官の権力は強大。誰を被告人にするかを選んでいるのと同様。
    起訴を慎重に行う傾向にある。保守的な基礎方針。送検された事件のうち55%が起訴猶予になる。増加傾向にある。
    実刑が休憩されることは少ない。拘禁率(人口10万人当たりの受刑者の数)は39人、アメリカは639人。
    被疑者被告人の権

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    2022年07月21日