広田厚司のレビュー一覧

  • 新装版 ゲッベルスとナチ宣伝戦 一般市民を扇動する恐るべき野望

    Posted by ブクログ

     ゲッベルスの生涯とナチス政権のときに用いたプロパガンダを紹介した本。ゲッベルスの人生を見ていくと、家庭は決して裕福ではなかったこと、自身の身長が低かったことや足に不自由があったなど、多くのコンプレックスを抱えていたことがわかる。ヒトラーが政権を掌握して、1933年全権委任法を可決する。これにより、ヒトラーに権力が集中して、宣伝省設立とそれに伴うプロパガンダによって大衆を本格的に操る。プロパガンダは、多くの人に伝えることを前提としているので、大衆が理解できるように工夫する。スローガンは単純化して、繰り返し相手に伝えるなど、ひたすら迅速性と合理性を追求することで効果があらわれる。しかしナチス政権

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    2024年06月02日