小林祥次郎のレビュー一覧

  • 現代語訳 江戸府内絵本風俗往来

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    ・菊池貴一朗「現代語訳絵本風俗往来」(角川文庫)を読まうと思つたのは、斎藤月岑・長谷川雪堤「現代語訳東都歳事記」を読んだからである。「東都」は有名だし、記述は簡潔を旨とするゆゑに江戸の文語でも読めないことはないのだが、私達の言葉に訳してあればそれにこしたことはない。挿絵はほどほどだが、それぞれのポイントにはついてゐる。では「風俗往来」はどうか。こちらは挿絵が豊富、ほとんどの項目が挿絵つきである。時代的には、「東都」が天保9年(1838)刊、「風俗往来」が明治38年刊ながら、その描かれた世界は、嘉永2年(1848)生まれの貴一郎の「作者が記憶のままを綴って合わせたもの」(小林祥次郎訳「凡例」29

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    2026年06月07日