ヴィーラント・フロイントのレビュー一覧
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怖いもの知らずのクニルプス、
盗賊騎士を名乗る、実は繊細なロドリゴラウバイン、
しっかり者で落ち着きがあり、勇敢なフィリッパ姫、
賢くて、人間の言葉を話せるオウム、ソクラテス、
気弱で環境の変化を好まない、フトッチョ夫婦、
王になりたいがために悪事を働く魔術師、ラバヌス、
メランコリーで憂鬱そうな文句ばかりのキリアン王、
個性的なキャラクターが登場します♡
もともと、私がこの本を読んだ理由は、表紙に目を惹かれたからと、ミヒャエル・エンデさんの本(途中からヴィーラント・フロイントさん)だったからです。
この物語のテーマは《恐れ》。
小さな男の子だけど怖いもの知らずなキャラクター
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大きい巨人だけど繊細で怖がりなキャラクターなど
見た目と性格が違う2人が、一緒にいるにつれて、お互いを変容させるお話です!
いままで読んだ物語の中で、イチオシなので、ぜひ読んでみてください♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレおっミヒャエルエンデだーー
しかも表紙が JUNAIDAさんーかわいいーーっと思って手にとる
クニルプスがロドリゴ・ラウバインが自分が思っていたような盗賊騎士でなかったことに気付かされた時
そもそもがこっちの思い込みだったわけだけど
普通なら騙された!と腹を立てるんじゃないかと思うんだが、すぐに自分がしたことでロドリゴに迷惑がかかるんじゃないか、と心配するところにびっくりした
えっ、なんかめっちゃいい子やないかーーー
ロドリゴが天職を得られてよかったなーー
最後まで読んだところでこれ、実は未完の作品で
エンデジャない人が完成させたとあってびっくり
そーなんだー
どの辺までがオリジナルなんだろう??
エンデにしてはわかりやすいなーっとか思ったんだけど、
やっぱ違う人が書いたからかな
最初の勢いでクニルプスが色々突進しまくる話になるのかと
思ったけど、王女様にしっかり手綱握られてたな
ラストの人形劇が面白かった
幽霊が怖い竜って聞いたことない笑
王様のメランコリーって結局何が原因だったのか? -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が世界の中心であれば、何事も思うままに振舞える。けれども、周りに存在する数多の人々はそれぞれ独立した個であること。そして、自分の言動が他者に影響を及ぼすことを知ることが、「おそれ」の正体かと思う。それは、悪影響だけではなく、良いことももたらす。だからこそ、「とんでもない力がわいてくることもある」のだ。
また一方、ラウバインのように傷付けられることを極端に怖がり、自分の殻に閉じこもってしまうのは、ここでいう「おそれ」とはならない。それは自分の脳内で作られた世界を怖がっているのであって、現実の社会と向き合っているわけではない。
善悪を判断するには、他者の存在を尊重しなければならない。本作は、少年が社会性を身につけてゆく過程が描かれている。児童書ではありながら、きちんと社会と向き合っているだろうか、正しく「おそれ」ているだろうかと、大人もまた身につまされる作品だった。
絵が素晴らしい!作品の雰囲気を高めていると思う。なんといっても、本を開け、見返しと出会った時点で、これから特別な物語を読むんだという高揚感に包まれる。物語の扉を開けたのを実感したのだった。 -
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ネタバレ【真実を語るおとぎ話】
主人公の男の子クニルプスは、人形劇団の両親と一話のオウムと一緒に馬車で異動暮らしをしていたのだけれど、ある嵐の日にこっそり抜け出して、向かった先は、盗賊騎士としてもいちばんの悪党と恐れられるロドリゴ・ラウバインのお城。恐れを知らぬクニルプスは、従者になりたい、と、ゾクゾク森のトゲトゲ岳のオソロシ城に辿り着く。
そこから、いろいろなみんなの思い違いが物語を作って行く。だって、本当は、ロドリゴは悪党なんかではなく、見た目は「牙をむいた闘犬」のようにとりつくろわれていても、心根は「ひな菊のようにやさしい」、怖がりで孤独な海賊騎士の末裔だったから。
あった時からクニプルスがロディおじさん、と呼んでいるところがおもしろい。
お姫さまのフリップもかっこいいキャラでよかった。
人形劇団の両親は、クニプルスと対照的で、なんでも習慣どおりにすることを好み、想像力に欠けている、リスク回避型のキャラとして描かれていたけれど、最終的に、それぞれの性格や傾向に適した暮らし方を見出すところもいい。
恐れ知らずだったクニプルスも、人を苦しめてしまうかもしれない、という恐れの気持ちを学んでいく。
人は他者について思い込みをしたり、時に勝手に気遣ったり、期待を裏切られたりしながら学んでいくんだろうと思う。
そんな教訓がおとぎ話になったりして、その時代にあった娯楽メディアの中で消費されたり、鑑賞されたりしているんだなーと。
想像力。
ミヒャエル・エンデさんすごい。この本は、生前に3章まで書かれていたものを、ヴィーラント・フロイトさんが完成させたとのこと。見事なお仕事です。 -
Posted by ブクログ
初めてのエンデ、といっても彼の遺稿をフロイントが引き継ぎ、2019年にドイツ語で出版された割と最近の作品らしい。善と悪との違いを学び、一刻も早く大人になるため、悪の手本である世紀の大悪党、盗賊騎士ロドリゴ・ラウバインの城へと向かった人形劇団員の少年クニルプスだったが…。
子供向けの作品かと思いきや、特に冒頭の語彙が多彩。難しかったり古めかしかったりする単語も多くあるが、試しに声に出して読んでみると、音もリズムもバリエーション豊かで小気味良い。そのため、例え意味が分からなかったとしても、勢いと挿絵の力で子供でも読み進められるだろうな、と謎の保護者目線で唸ってしまった。そして大人になってからまた、じっくりと一つ一つの単語を噛み締めながら読めたとしたら、なんとも豊穣な読書体験になるのだろうな、と羨ましく思ったり。お子さんがいる家庭に是非プレゼントしたい一冊だと思った。 -
Posted by ブクログ
ミヒャエル・エンデの作品で未読のものがあったなんて!
と思い、借りた物。
なんと、こちら、エンデの遺作だった。
つまり未完。
エンデを尊敬する何人かの小説家で、続きを合作したそうだけれど、
はっきりと継ぎはぎ部分が分かる。
クニルプスがラウバインと出会う辺りまではくすくす笑えておもしろかったけれど、その後のクニルプスの冒険行は、
「エンデならこう書くんじゃないか」
という、過去のミヒャエル・エンデ作品を踏襲したもので、ボリュームも少ないので、どうしても物足りなく感じた。
ただ、エンデへのリスペクトとオマージュは溢れている。
童話というよりも、エンデを偲ぶための本だった。