西川幹之佑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現在小学校2年生の息子がASD&ADHDで、私の子育ては毎日が本当に多難。困り事を解決する具体的方法も知りたいし、気持ちも救われたいから、いろんな情報や書籍にあたっているけれど、たいていは、「同じ発達障害でも、うちのコの参考にはならないな⋯」と思うことが多かった。発達障害はスペクトラムなので、人によってそれぞれ。ASDかADHD片方の人、両方あってもどっちが強いか、知的障害の有無、ギフテッド傾向の有無、学習障害の有無によっても異なるから、自分の子に似てる人の参考になる意見を見つけるのなんて、ほんとに難しい。
ところが、この本は、具体策についても精神面での学びについても、全方位で本当に参考になった。バランスボールなどは知ってたけど、ブルーライトカットの話や文房具のこだわりなど、すぐに役立つ情報も満載。ミチムラ式漢字カードはすぐに検索して注文したくらい。
120程度の高IQだけど天才というほどじゃない、というところも、うちのコと同じで、ちょうどいい。磨けば光る原石。ヘタをうつと腐る高級食材。ロールモデルを見つけよう、という話が出てくるけれど、まさにそれ。西川幹之佑さんを息子のロールモデルにしたいなぁ、と勇気が出た。
一点だけ違うと思ったのは、特別支援学級の話。今は知的障害と自閉症・情緒障害のクラスが分かれているので、赤ちゃん扱いはされないと思う。うちのコは今通常級だけど、特別支援学級に移ることを検討中。発達障害に関する世の中や学校での知識が増えて、意識が良い方に変わってきている気がする。
もちろんこの本も、息子が生きる世界を良い方に変えてくれる一助。この本の出版目的のとおり。本を出してくれてありがとう。 -
Posted by ブクログ
著者は、父方が4代続けて東大を卒業している名家に生まれたが、ADHD、ASD傾向、学習障がいを併発し、中学校入学まで「超問題児」で毎日死ぬことばかり考える日々を送っていた、執筆時点では大学生の西川幹之佑氏。そんな著者が、千代田区立麹町中学校に入学し、独自の教育に取り組んでいた工藤勇一校長と出会って「自己変革」できた経緯などについて、同じような悩みを持つ人の役に立てればという思いで、振り返る。
工藤校長の目的志向型で生徒に真正面から向き合う教育についても、また、それを受け止めて大きく成長した著者についても、率直にすごいと思った。発達障がいにはグラデーションがあり人により状況はそれぞれなので、安易に一般化はできないとは思うが、発達障がい児への教育の在り方(あるいは発達障がい児本人の育ち方)の1つのモデルケースになるのではないかと思う。
発達障がい児が学校生活等においてどのように感じているのかということについても理解が深まった。わかっているのに言葉や行動でなかなか表現できずに真意が伝わらないもどかしさや、「赤ちゃん言葉」で接することなどによりいかにメンツやプライドが傷ついているのかといったことに思いが至った。発達障がい児の自尊心の尊重ということが重要だと認識した。
また、「自律」や「最上位目標」という考え方など、本書には、発達障がい者に限らず、よりよい人生を送るためのヒントが散りばめられていると感じた。
本書は母親や編集者と協働しながら執筆したとのことだが、著者の伝えたいことがよく伝わってくる良書である。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃよかった。
発達障害の人が考えていること
どうやって向き合ってきたか
ぎゅっとつまった一冊。
共感しながら読むところも多かった。
①工藤先生の教育の最上位目標である、「自立した生徒」とは、「はじめに」でも述べたとおり、一人ひとりが当事者意識をもち、対立やうまくいかないことにぶつかっても、どうしたらその問題を解決できるか考え、他者と協力しつつ解決できる生徒のことです。p71
☆明解。ここがぶれないから、生徒はついていくんだなと思う。
②夢は叶うとは限らないけれど、夢に向かって走った人にしかチャンスはやってこないんだよ。p91
☆工藤先生の言葉。力があるなあ。
大きなチャンスをつかむためには、日々の小さな選択を大切にすること。
チャンスの話
タイムマシン、クエスチョン(20歳になったときの自分は、どんなことをしていると思う?)
手段と目的を間違えるな
多数決が正しいとは限らない
どうすればよいと思う?
こういう、小さなお話をいつでもどこでもできるようにしておきたいものだ。
③「感情をコントロールする」ということは、「自分がどんな場所でおこるのか、自分の気持ちを正しく知ることであり、その気持ちをよりよい形で自分以外の人に表現することができることp106
☆アンガーマネジメントの具体的な方法も書いてあった。これについてはもう少しよく学んで、伝えられるレベルにしたい。
④工藤先生のように真正面から向き合ってくれる人には、僕のような発達障碍児でももっともっと伝わるように努力しようと頑張れます。p112
☆ぐっとくる言葉。いつもやっていることに目が向きがちだが、原因は別のことにあることも多い。この言葉から学ぶことは非常に多い。
⑤誰かがよい行いをしたときに、あの子はいい子ぶっているとか、内申点を上げたいだけだ、とか、こころのもちようを判断しがちだけれど、大切なのは行動なんだ。行動の積み重ねが大切だから、周りの人の意見は気にせず、自分が信じるように行動すればいいんだよ。p124
☆工藤先生は、「人によっては、よいといわれる行動をしないという選択もありだよね。自分以外のだれかがしない選択を認めることも大切なんじゃないかな。」ともおっしゃったそうだ。行動が大切。
⑥嫌いな人がいるのは悪いことじゃない。差別する心は簡単に消せるものではないけれど、差別しない行動だけは意識すればだれでもできるようになる。p126
☆ここでも行動が出てくる。心でなくて、行動。この、わかりやすさがいい。
⑦筆記用具にとことんこだわる。p168
☆わかるなあ。同じ2Bって言ったって、全く違うものね。
きれいに消える、書き方鉛筆2Bトンボ
消しゴム オムニプラス
シャーペン フレフレオプト
芯 MONO-WX 濃い目のHB
アインシュタイン ぺんてる
⑧ビジョントレーニング
☆取り入れたい。
⑨人の心の中はかんたんにわからない。でもよい行動はすぐに分かる。p186
⑩あいさつの秘訣p187
1先手必勝
2相手に聞こえる声で
3返されなくても腹をたてない
☆3,とか、絶対教えたい!!
⑪学校ではよく、「おこることは悪いこと」と教わりますが、正しくは「キレることが悪い」であって、
「怒ることは悪いことではない」と子供たちに伝えるべきだと思います。p214
☆正しく怒るために、怒りレベルを自覚させることは大切。キレる前に。そして、そのレベルに来た時にどう行動するか決めておく。「指針」を意識したら、少し落ち着いて過ごせるようだ。 -
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工藤勇一先生
最上位目標
①偏っておらず、狭い価値観や意見ではないこと(親からのぞまれて)
②自分だけでなく、人のためにもなること
③結果的に社会もよくなることではあるが、高いだけあってすぐに叶うものではないこと
④もし叶わなくても、そのことで自分を責めたり、誰かに責められたりするものでもないこと
マインドマップ
「なぜ自分は〜ができないのか」理由と考えられることを書く。問題点をカテゴリー分け(テクニック、目標など)難易度で順番。
自分の頭で考え、行動すること。本当にすごい人は誰かのために頑張れる人。誰かのためになることをするというのは、天に貯金をすることだよ。 -
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『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由―麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』を出版した発達障がい当事者の工藤幹之佑氏の母親である著者が、発達障がいに苦しんだ本人を家族や周囲の協力で支えて、発達障がいとうまく付き合うための工夫を重ね、本人が笑顔で自律できるようになるまでの様々なエピソードやそれを踏まえたアドバイスを親の目線から55点にまとめている。そのそれぞれについて、息子である幹之佑氏からのコメントが付されている。幹之佑氏の父親(著者の夫)などのコラムのも掲載。
息子である幹之佑氏の著書を先に読み、それで関心を持って、本書を読んだが、幹之輔氏が発達障がいをある意味「飼い慣らし」、自律できるようになるまでの軌跡をより立体的に理解することができた。幹之佑氏の著書では生い立ちに沿った全体的なストーリーや各段階での本人の思いを把握したが、本書は、時系列というよりは個別具体的なエピソードをもとに、学校との関わり方やいじめへの対応など、親の立場でのより実践的な内容が記されていると思う。母親の文章に対する幹之祐氏のコメントも率直で面白く、本当によい親子、家族なんだなと感じられた。 -
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知らない事を知れる一冊
例えばフォント。丸っこい文字だな、と読み始めは思ったが、それは彼にはとても心地の良いUDデジタル教科書体、という。コレにするだけで読みやすくなるなら、全ての教科書をこうするべきだ!
このようなな、自身の体験を赤裸々に話し、障がいのある人々への救いの手や、社会への変化をもとめている。とてもわかりやすい。
麹町中の工藤勇一先生に出会えてよかった!
最上位目標を見つけ出し、マインドマップを作り、思考していく。全ての人に大切なこと。手帳を使って管理していく。学生時代に考え方の基礎としてもっと学校で教えてほしい!
麹中のよかったこと
1. 社会へつながる日々を過ごしていると気づいた
2. 大学生、社会人、働くロールモデルにあえて話が聞けた
3. キャリア教育を先取り、職業選択について試行錯誤できた
4. 働くことへの実感、身近に感じたこと
本当の、聞く力は、話の内容から、1番大切なことを見つける力だ。 119
9/1 始業式は、何も心配することはありません。とにかく顔を見せに学校へおいで。君が顔を見せにきてくれることを待っています。
もし何か心配や困ったことがあったら、いつでも校長室にきてかださい。君たち一人ひとりを麹中はまっています。135