西川幹之佑のレビュー一覧
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現在小学校2年生の息子がASD&ADHDで、私の子育ては毎日が本当に多難。困り事を解決する具体的方法も知りたいし、気持ちも救われたいから、いろんな情報や書籍にあたっているけれど、たいていは、「同じ発達障害でも、うちのコの参考にはならないな⋯」と思うことが多かった。発達障害はスペクトラムなので、人によってそれぞれ。ASDかADHD片方の人、両方あってもどっちが強いか、知的障害の有無、ギフテッド傾向の有無、学習障害の有無によっても異なるから、自分の子に似てる人の参考になる意見を見つけるのなんて、ほんとに難しい。
ところが、この本は、具体策についても精神面での学びについても、全方位で本当に参考になっ -
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著者は、父方が4代続けて東大を卒業している名家に生まれたが、ADHD、ASD傾向、学習障がいを併発し、中学校入学まで「超問題児」で毎日死ぬことばかり考える日々を送っていた、執筆時点では大学生の西川幹之佑氏。そんな著者が、千代田区立麹町中学校に入学し、独自の教育に取り組んでいた工藤勇一校長と出会って「自己変革」できた経緯などについて、同じような悩みを持つ人の役に立てればという思いで、振り返る。
工藤校長の目的志向型で生徒に真正面から向き合う教育についても、また、それを受け止めて大きく成長した著者についても、率直にすごいと思った。発達障がいにはグラデーションがあり人により状況はそれぞれなので、安易 -
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めちゃくちゃよかった。
発達障害の人が考えていること
どうやって向き合ってきたか
ぎゅっとつまった一冊。
共感しながら読むところも多かった。
①工藤先生の教育の最上位目標である、「自立した生徒」とは、「はじめに」でも述べたとおり、一人ひとりが当事者意識をもち、対立やうまくいかないことにぶつかっても、どうしたらその問題を解決できるか考え、他者と協力しつつ解決できる生徒のことです。p71
☆明解。ここがぶれないから、生徒はついていくんだなと思う。
②夢は叶うとは限らないけれど、夢に向かって走った人にしかチャンスはやってこないんだよ。p91
☆工藤先生の言葉。力があるなあ。
大きなチャンスをつか -
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工藤勇一先生
最上位目標
①偏っておらず、狭い価値観や意見ではないこと(親からのぞまれて)
②自分だけでなく、人のためにもなること
③結果的に社会もよくなることではあるが、高いだけあってすぐに叶うものではないこと
④もし叶わなくても、そのことで自分を責めたり、誰かに責められたりするものでもないこと
マインドマップ
「なぜ自分は〜ができないのか」理由と考えられることを書く。問題点をカテゴリー分け(テクニック、目標など)難易度で順番。
自分の頭で考え、行動すること。本当にすごい人は誰かのために頑張れる人。誰かのためになることをするというのは、天に貯金をすることだよ。 -
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『死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由―麹町中学校で工藤勇一先生から学んだこと』を出版した発達障がい当事者の工藤幹之佑氏の母親である著者が、発達障がいに苦しんだ本人を家族や周囲の協力で支えて、発達障がいとうまく付き合うための工夫を重ね、本人が笑顔で自律できるようになるまでの様々なエピソードやそれを踏まえたアドバイスを親の目線から55点にまとめている。そのそれぞれについて、息子である幹之佑氏からのコメントが付されている。幹之佑氏の父親(著者の夫)などのコラムのも掲載。
息子である幹之佑氏の著書を先に読み、それで関心を持って、本書を読んだが、幹之輔氏が発達障がいをある意味「飼い慣らし」 -
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知らない事を知れる一冊
例えばフォント。丸っこい文字だな、と読み始めは思ったが、それは彼にはとても心地の良いUDデジタル教科書体、という。コレにするだけで読みやすくなるなら、全ての教科書をこうするべきだ!
このようなな、自身の体験を赤裸々に話し、障がいのある人々への救いの手や、社会への変化をもとめている。とてもわかりやすい。
麹町中の工藤勇一先生に出会えてよかった!
最上位目標を見つけ出し、マインドマップを作り、思考していく。全ての人に大切なこと。手帳を使って管理していく。学生時代に考え方の基礎としてもっと学校で教えてほしい!
麹中のよかったこと
1. 社会へつながる日々を過ごしていると