別司芳子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小学高学年への本を探して。
宇宙食として採用された日本食のなかに、高校生が作ったメニューがあります。それが福井県立若狭高校の作った「サバ醤油味付け缶詰」です。この本は「地元若狭のサバを宇宙に」という生徒の言葉から宇宙食開発が始まり、認定されて宇宙で食べられるまでの14年奮闘記です。
重力のない宇宙での食事ってどんな状態?宇宙飛行士たちが食べたい味はどんなもの?(濃いほうが好まれるそう)
宇宙食なんて作ったこと無いので先生も正解がわからない、その上高校の統合や研究時間の確保などの企業ではない苦労もたくさん。
それでもJAXAの人や宇宙飛行士さんにアドバイスをもらって、意見を出し合い、代々先輩 -
Posted by ブクログ
わたしも大好きなサバ。
宇宙へサバ缶を届けることを目標に、次の代へバトンを渡しながらたどり着く物語。胸が熱くなり、わくわくとともに、お腹が空いてくるお話でした。
きっかけは生徒の一言から始まったけど、それを広げて繋げていき、実際に宇宙食になるまでの過程がよく分かる。生徒や海想いの熱い小坂先生と、JAXAで実際に話を聞いてくれて力を貸してくれた岸さん、「宇宙日本食」の開発エキスパートの中沢さんに出会えたことも大きい。
中沢さんが高校を訪れて講演と調査をした日に、「缶詰は宇宙日本食には認められない」と伝えられた。
その理由は、食べたあと、缶がかさばりゴミになるから。
それを聞いた時、小坂先生は