矢野満月のレビュー一覧

  • 赤紙がきた猫 1巻

    Posted by ブクログ

    『チハヤリスタート!』に続いて、ここ最近わたしの中でヒットが飛んでいる芳文社。

    本作もとっても良い。

    そう、史実として、戦時下に毛皮供出の対象として飼い犬、飼い猫も徴発されたのである。

    東京から函館へ嫁いできた主人公の〈鈴野たま〉さんはおっちょこちょいな、あどけなさの残る女性。
    旦那は7歳歳上で、目が悪いため兵役検査は丙種合格扱いの〈黒尾史郎〉さん。

    会話もままならずにギクシャクした2人であったが、結婚二日目にして大きな転機を迎える。
    大雪の夜中に、外からか細い何かの音が聞こえてくる。
    「ニーー」(p24)
    思わず雪を掘り返すたまさん。
    雪の中から出てきたのは子猫だった。

    子猫は夫婦

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    2025年08月31日