高須賀ときのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
医師の仕事や医療現場の現実がわかって興味深い。
本文中の「患者さんの多くは医学部受験生の生活圏には居なかった人達」という言葉に妙に納得してしまった。
医学部を受験するのは恵まれた環境に居る人がほとんどだと思う。医学部受験をする程の能力を得るには、経済的な余裕と教育熱心な家庭環境と学校が必要不可欠。
その為、健康を害しやすい貧困層や反社会的な人間に出会わずに生きてきた人がほとんどであり、医者と患者として関わって驚くというのは理解出来た。
全体的に興味深く分かりやすかったが‥
文末の家族への想いを書いた部分は、他人である読者には不必要だと感じた。
そこは家族間でやって欲しかった。 -
Posted by ブクログ
ネットのブログで見かけて読んだ。
大学選びをするためではなく、身近な医療従事者を理解するために読んだが、外科手術の後にじわじわ失敗したかどうかがわかるくだりとか、病院は高度に専門化分業化された組織とか、今みでに交わったことのない人々を患者として相手をするとか、このように文字で追いかけてしっくりするものだった。
仕事は人間に尊厳をあたえてくれる。役に立つ、という意識。やりがいとは、思い出。
一般の、医療関係者以外にとってみると、病院に通院し続ける人でもない限り、医療ドラマでみる病院が全てで、患者から見える病院すら見えてないんじゃないだろうか。とすると、高校生が病院を理解するのはやはり難し