あらすじ
君はなんのために医者になりたいの?
医学部を志すなら知っておきたいぶっちゃけ話のあれこれ大公開。
医学部を志望する君。君はなんのために医者になりたいの? 人の命を救うため? 社会に貢献するため? あるいはお金持ちになりたいため? それともモテたいためかな?
でもその前に、医師の仕事がどんなものか知っているだろうか? 医学部を志望するのなら、医療現場でどんなことが起きているのか、その詳しい事情をいまから知っておいたほうがいい。
医学部生のハードな勉強生活、現場でのやりがいと大変さ、医師の恋愛・結婚事情、年収のあれこれ、そして現代医療が直面する生命倫理にかかわるさまざまな難題……これまでの医学書では書かれることなかった、医師とそれを支える看護師をはじめとする医療スタッフたちの日常をぶっちゃけ大公開。
読めば医学部を志望する気持ちにスイッチが入る、医学部志望生と、医師の仕事をもっと知りたい患者さんたちのための、医療現場の等身大レポート。
「この本は医師である僕が医師として病院で働く事のリアルを実体験に基づいて解説したものです。普通の職業紹介本とは異なり、巷によくある医師本にはまず書かれる事のない医療現場の現実を包み隠さずに詰め込みました。対象読者としては医学部進学に興味を持った学生のみならず、医師という存在に興味を持った全ての人達に満足していただけるように記述しました。この本を読めば医療業界に対するモノの見方がかなり明るくなるであろう事は請け合います」(「はじめに」より)
【目次】
第1章 医師と病院のお話──医療の現場はチームで成り立つ
第2章 医師と患者のお話──医師は病気を介して患者と向き合う
第3章 医師と病気のお話──治すよりも支え続けるのが仕事
第4章 医師と仕事のお話──35にも分かれる専門分野
第5章 医師と生活のお話──医者の生活事情あれこれ
第6章 医師と医学生のお話──医学部生のストイックな学生生活
第7章 医師に自分がなってみて──医師だってつらいよ
第8章 医師と社会のお話──知っておいてもらいたい難しい問題
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Posted by ブクログ
未知の世界である医学の世界について本当に赤裸々に、分かりやすく書かれていた。知りたいことがほぼ全部書かれていて、読んでよかった。医学部を目指す子どもに教えてやりたくてまず自分が読んでみた本。医師ってすばらしい仕事なんだな、と改めて感じた。
Posted by ブクログ
医学部をめざす中高生必読の書。
後書きの中で著者はこの本を書いた目的が3つあるという。
一つ目は、将来我が子が医師を目指したいと思った時に参考となる文献を用意したいと思ったこと
二つ目は、妻に自分の仕事がどのようなものであるかを説明するため
三つ目は、両親と妹に医師になるってこういうことだったよと説明するため
本の紹介としては以上で十分かと。
ぜひ手に取ってほしい。
Posted by ブクログ
著者のTwitterがきっかけで本書を読んだが、地に足の着いた人生観と分かりやすい文章力を併せ持った名著。
文中で何度も「人生はガチャ(意訳)」と喚起しているのが非常に印象的。
Posted by ブクログ
読みやすい。
真面目に書かれた本だな、という感想。
家から見える大学病院。
立派な建物に、優秀なお医者さんが鮨詰め。
アレがなくても皆幸せに暮らせる世界があれば、くればいいな、と思ったりするけど。
そういえば、ここ最近大規模な総合病院に行く機会が数度あった。
自分が患者としてではなく訪ねたのだが…あの不幸せの匂いに満ち溢れた場所が自分の職場であったら、心が耐えきれなくなるのではないか、とは思った。
この本を読んだ上でもなお、勉強ができたとして、医者にはなりたくないな、とも思う。
Posted by ブクログ
非常に面白かったです。よく病院に行く機会があるので読んでみました。
病院の場だけしか接点がなかった医師と言う存在が、少し奥深く感じられるようになった気がします。
特に学生時代は6年間勉強と部活漬けと言うのはそりゃそうだよねと思いつつも驚きました。
とても読みやすい文章で、興味深く、どんどんと先に進められました。
末尾に記載されていた作者のお勧め本も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
人に好かれる行動をした方が良い。
挨拶をする、お土産を買ってくる。
どんな現場でもいえること。
日頃意識していないけど、よんだらそうだろうなと思うようなことがあったり、
そんなだったのかと知らないことがあったり。あっという間に読める
Posted by ブクログ
医師の仕事や医療現場の現実がわかって興味深い。
本文中の「患者さんの多くは医学部受験生の生活圏には居なかった人達」という言葉に妙に納得してしまった。
医学部を受験するのは恵まれた環境に居る人がほとんどだと思う。医学部受験をする程の能力を得るには、経済的な余裕と教育熱心な家庭環境と学校が必要不可欠。
その為、健康を害しやすい貧困層や反社会的な人間に出会わずに生きてきた人がほとんどであり、医者と患者として関わって驚くというのは理解出来た。
全体的に興味深く分かりやすかったが‥
文末の家族への想いを書いた部分は、他人である読者には不必要だと感じた。
そこは家族間でやって欲しかった。
Posted by ブクログ
ネットのブログで見かけて読んだ。
大学選びをするためではなく、身近な医療従事者を理解するために読んだが、外科手術の後にじわじわ失敗したかどうかがわかるくだりとか、病院は高度に専門化分業化された組織とか、今みでに交わったことのない人々を患者として相手をするとか、このように文字で追いかけてしっくりするものだった。
仕事は人間に尊厳をあたえてくれる。役に立つ、という意識。やりがいとは、思い出。
一般の、医療関係者以外にとってみると、病院に通院し続ける人でもない限り、医療ドラマでみる病院が全てで、患者から見える病院すら見えてないんじゃないだろうか。とすると、高校生が病院を理解するのはやはり難しいということになる(医療職以外のほかの職業もそうだけど)。
ストレートに刺さったのは、
医者は病気を治すことではなく、患者を支え続けるのが仕事である。