ゲイブ・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アメリカの環境再生型農業のパイオニア
ゲイブ・ブラウン
そのルーツは日本の農哲学者、福岡正信『自然農法 わら一本の革命』から影響を受けていると知り感激。
慣行農業の負の歴史から、リジェネラティブ(環境再生型)農業へと時代は変わっていく。いや、むしろ環境再生型農業が本来の食料生産の形であり、ありのままの自然なのだ。
ようやく世界が"気づき"始めてきた。アメリカという大国が農業というシステムを根本的に変えていけば世界も賛同していくはずだ。
福岡正信を生んだ日本は、相変わらず周回遅れどころか有機農業自体が圧倒的少数派であるという残念な状況。立ちはだかる壁は大きい。
自分たちだけ -
Posted by ブクログ
農業で土の栄養が大事なこと、土の栄養は微生物がどれだけ生息しているかに直結する。
耕作や化学肥料は土壌の微生物を減らす方向に働き、土地がやせ細り、農作物の収穫量や栄養が減る。さらに、化学肥料を含んだ水分が川などに漏れだし、環境に影響がある可能性がある。
長い目で農業を持続可能とするためには、化学肥料を減らし、土壌の微生物を増やすようにする。その方法として、カバークロップを使うことを本書で上げている。
土壌の影響や農作物の収穫量、栄養などを科学的に分析出来ていれば、無駄に化学肥料や除草剤を使うことにならなかったのではないか?
そこのなぜ?の部分が解明出来ていなかったから、化学肥料に頼ることにな -
購入済み
環境再生型農業と訳されるリジェネラティブ農業。その実践家で、第一人者の著作が待望の邦訳化。
この手の思想に精通した訳者により、非常に読みやすく翻訳されている。
著者がリジェネラティブ農業の道を歩むようになったエピソードをベースに、栽培技術、自営農家の経営や相続、慣行農法の課題など幅広く紹介されている。
リジェネラティブ農業とは一体何か、と思ったときに先ず読む本としてオススメできる。 -
Posted by ブクログ
著者が示す5つの原則は、化成肥料や除草剤など、近代のテクノロジーがなくてもできることばかりだ。
そうすると、こんな疑問が生じる。
著者が言っていることが事実なら、なぜ昔の人々は耕していたのだろうか? そして、なぜわざわざコストをかけて肥料や農薬を買うようになったのだろうか?
ただ単にバカだったから?
私は昔の人々はバカだとは思わない。莫大な労力をかけて耕起してきたのはそれなりの必要性があったからに違いない。
著者が嘘をついているとは思わない。しかし、上記の私の疑問に答えてくれる説明がなかったところが低評価だ。
昔の人には利用できなかった最新のテクノロジー(播種機とかソーラーパネルでゲー -
Posted by ブクログ
「生態系を再生し、栄養価の高い食べ物を作り出す」
筆者がこのコンセプトに至った経緯、それを元に既存のやり方を脱却する際の試行錯誤、その結果が描かれた本です。
単に理論が書かれているのではなく、実際に農業に生活がかかっている筆者の活動の軌跡が綴られており、プロジェクトXのようなドキュメンタリーを観た気分でした。私は門外漢なので、どれだけ筆者が記載していることを信頼できるのか判断がつきませんが、
▪️「耕す」という労働の代名詞にもなっているような行為が実は土壌にマイナスの影響を及ぼしていること
▪️「多様性」というキーワードが様々な仕組みを考える上で重要であること
▪️無数の生物から成る、目に