医師として仕事をしているものの、若年生アルツハイマーの方とは出会ったことがなく、映画くらいでしかしらなかった。
でも、リアルに生きている下坂さんの生活を本を通して知ると、今まで認識していたものとは全然違っていた。
わかってはいたものの認知症になったからといって何もかもができなくなるわけではない。
...続きを読む毎回同じ症状がでるわけでもない。
だから、調子がいいときは予定も覚えているし、特に困ることはない。
時々忘れたりすることはあるけれど、それ以外は今までと大きく変わらないのだ。
特に、若くで発症しているということは、それだけできることも多い。
だから「認知症」と診断されたからと言って何もかもセーブするのではなく、できることをしながら生きていく。それの方が刺激が多く、張り合いも出て、2〜8年で寝たきりになると言われているアルツハイマー型認知症の予後よりももっと長く活動できことにつながっているのかもしれない。
最後に書かれていた「認知症」の人にこう接したらいい。というマニュアルよりも人として接して欲しい。というメッセージ。
これはあらゆるものに通ずると思う。
人はついカテゴライズして語ってしまうけれど、目の前の人がまるっきり同じなわけはない。
みんな違うのが当たり前なんだから、一人一人を尊重して、一人間として関わり合うことが大切なんだと改めて思った。