加藤千洋のレビュー一覧

  • 沙飛

    Posted by ブクログ

    もうずいぶん前になるけれど
    上海に知人が暮らしていたこともあり
    その時に 上海にある魯迅さんの旧居を
    訪れたことがある

    なんでもない上海の街並みにすっかり溶け込んだ
    なんでもない街路の一角に
    その三階建ての集合住宅であったことは
    いまでも鮮明に覚えている
    その「写真」とそこで魯迅さんが暮らしていた
    時の様子が本文でも出てくる

    その時にはカメラマン「沙飛さん」の存在のことは
    全く知らなかった

    むろん、本書ではカメラマン「沙飛さん」の
    ことを中心に置いたルポルタージュなので
    あくまでも 沙飛さんが魯迅さんの最晩年に
    出逢った時のエピソードが書かれるにすぎないのだが
    魯迅さん、許浩平さん、内山完造さん、周海嬰さんと
    次々に興味深い人物が描かれていくので
    まことに興味深く読ませてもらった

    上海の書店に寄せてもらった時
    上海の若者(大学生くらい)が
    書店の床に座り込んで
    一心に書物を読みふけっていた情景を
    思い出しました

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    2022年09月08日