リチャード・シェパードのレビュー一覧
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「私はずっと、赤ん坊がいないことで途方に暮れていたが、今は赤ん坊がいるせいで途方に暮れている。」ってすごい良いなー!響いた。
全然子育てには関係ない本だけど、著者の日常が織り込まれ法医学者だって私たちと何も変わらない人間なんだと思わせてくれる。
赤ちゃんの遺体が出て事件性が疑われる場合、死産だと殺人...続きを読むPosted by ブクログ -
この時期になると、何故かずっしり来るような本を読みたくなる。
ちなみに去年は『白い鶴よ、翼を貸しておくれ』がそれにあたり、結果ずっしり来たけど感動した。本書においてもそれは同じである。
ただ本書の場合は「感動した」と言うより「心を揺さぶられた」のニュアンスに近いかもしれない。そのうえ自分はいつにも増...続きを読むPosted by ブクログ -
9.11テロ事件、ダイアナ元妃の事故、バリ島テロ・・・その他、実際の犯罪や事故による様々な検死・解剖のほか、
他殺に見える自殺遺体や、老衰と思われた毒殺事件など、
ミステリー小説を超える究極のノンフィクションがついに上陸!
これは売り文句を間違えているのでは?と思った。著名な法医学者の半生を描いた自...続きを読むPosted by ブクログ -
中盤、事実が何であれ真実は流動的だということがいくつかのエピソードとともに繰り返される。
松潤のドラマ99.9%にも「真実はいくつもあるが事実は一つしかない」というくだりがあるので、ドラマの登場人物と現実のベテランが同じことを示していることに感心してしまったPosted by ブクログ -
自伝的な内容とは思わずに読み始めたので、あれ?となったのだけれど、なめらかな語り口にするすると読めてしまった。
法医学とは?という疑問にも答えてくれるし、事実を解明する道筋の面白さもある。そして自然と、死、そこへ至るまでの生についても考えてしまった。
彼がかかわるのは、事件や事故、災害などによって...続きを読むPosted by ブクログ