仲道祐樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごい。面白いのはもちろんだけどめちゃくちゃ勉強になった。こんなに丁寧に時間をかけて考えながら読んだ本は初めてかも。
誰の目にも明らかな犯罪であれば話は早いんだけど、実際には微妙なものもある。
人を殺した時の罪には2つあって 殺人罪と過失致死罪
人間違えで殺してしまった時は 殺人罪なのか 過失致死罪なのか、とか。
自分が思ったのは、殺した人目線において殺そうとした人を殺したかどうかというところかな と思った
人間違えで殺した時も一応 殺した人 目線の中で殺そうとした人を殺したわけだから殺人罪
電話番号 間違えて脅迫したという例もあったが それも脅迫した人 目線では電話番号を間違えた 相手を許諾したのだから脅迫罪
ピストルを打って誤って別の人に当たった場合は殺そうとした人を殺していないから過失致死罪
どうだろう、よくないですかこれ
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Posted by ブクログ
普通の刑法の入門書とは一味違って、実際に起こった事件などを用いたケーススタディ形式により、刑法を使って考えること=刑法的思考の面白さを伝えようという趣旨の本。
本書を読み進めるのは法的な頭の体操という感じで、確かに刑法的思考の知的なエキサイティングさを感じられた。
刑法を「使う」という解釈面だけでなく、刑法を「作る」という立法の側面にも着目しているのが実践的ですばらしい。
著者のいう刑法的思考のエッセンスとしては、基準と論拠を区別して考えること、制度の趣旨・目的から考えること、結果の妥当性や社会的な帰結を重視して解釈することといったことと理解し、それぞれもっともだと思ったが、結果の妥当性や社会的な帰結の普遍性という点は少し気になった。 -
Posted by ブクログ
タイトルの通り刑法がテーマですが、非常に汎用性のある内容になっている本だと思います。
例えば「故意」と「過失」の違いの線引きといったテーマを取り上げて、論理的に矛盾がないか、根拠は明確か、抜け穴になるケースはないかといった多角的な視点から、かつ丁寧なプロセスを経て議論か進められます。
この本書のアプローチは刑法という枠にとどまらず、システムだったり、ルールだったり社会に存在するいろいろなものに対して考えるツールになりそうと言う意味で、読んでよかったと思える本でした。
また専門的な言い回しは避けているので、法律をかじったことのない人でも読みやすくなるように書かれていると思います。 -
Posted by ブクログ
――刑法的思考。それは、物事を論理的に考え、批判的に検討し、多角的に分析する、ロジカルシンキングの結晶のようなもの。
時に判決が原告や被害者や市民の期待を下回る内容になる。
時に逮捕された人物が不起訴になる。
時に迷惑行為を働いた人物が逮捕されない。
それらの背後には、日本が法治国家であり民主国家であることの制約、そしてその法治主義および民主主義に則った刑法的思考があったとしたら――?
刑法的思考を学べば、判決に至る過程を理解できるようになるだけでなく、日常の中で思考し判断する力を強くすることができる。それは誤った道よりも正しい道を選択する頻度を上げることにも繋がる。
存在する刑法や実際に起った事件を元に、刑法的思考の基本――論理的思考力を養える(かもしれない)法学講座。
他の方のレビューにもあるとおり、「少々分かりにくい文章」なのは確か。しかし、「刑法的思考」が、与えられた情報から様々な可能性や背景を思考し検討し、最終的に最も論理的に揺らぎにくく、判決を下す相手に納得してもらえる最適解――または物語――を構築するものであることを本書から理解できれば、結果として「少々分かりにくい文章」になってしまうことも理解できるだろう。