塗田一帆のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
Vtuber、あるいはメタバースをテーマにした小説。
ヒロインは個人勢であるが、だからこその問題点なども描かれている。
そしてそれが、本作の基軸にもなっている。
描かれるあれこれは、良い面も悪い面も、界隈を如実に再現しており、リアリティが感じられた。
特に、視聴者コメントの再現度はとても高く、親近感を抱いた。
一方、そうしたリアリティさ以外の部分は、想像の範囲内に収まるものが多い。
よって意外性には乏しく、少々物足りなさを感じた。
ラストシーンも早々に、セリフまで含めて、容易に想像が付いてしまった。
しかし本書内で語られた、いつかVtuberやそれに準じたアバター的な存在は当たり前の世の