土岐泰之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
少し前までは、園を選ぶ余裕など子育て世代にはなかった。待機児童が問題として取り沙汰されていたことからもわかるとおり、預かる先にさえ困るような状況だったのだ。
本書には実際に保育の現場に関わる人々の声が多数寄せられている。異口同音に伝わってくるのは、その余裕のなさと責任の重さだ。手書きベースの事務仕事、良好とはいえない人間関係。ともすれば命に関わる事故を起こしかねない子どもたち。本書のタイトルには未来地図とあるが、その手前、今を生き抜くのに精一杯なのだ。
そう、本書を読むことで読者は、スマート保育は「あったらいいな」というレベルのものではなく、今後保育がよりよい未来を形作るために必須のものだと強 -
Posted by ブクログ
避けては通れない保育のDX化。なんか手を出してはいけない領域かなと思いつつ、ベンチャー系企業の本を読んでみた。目次がわかりにくいが、すいすい読める。
少子化を踏まえ、待機児童もようやく減少傾向に向かい、これからまさに保育の質が問われ、選ばれる保育施設になるために、保育の質を向上させなくてはならない。そのとき、DX化は必然だというような本。
汐見稔幸さん、無藤隆さん、大豆生田啓友さんと、保育の質について押さえるべき先生のコメントがあるので安心して読める。システムの宣伝は後ろの方に少しだけ、あくまでも縁の下の力持ちというスタンスだし、保育側の信頼も得て改善に励んでいる。基本的には保育の質の話、それ