海野聡のレビュー一覧

  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    私にとって 奈良に行く時の必読書!であり相棒!

    古寺の建物にも興味があったが、それらを解説する良き本がなかなか見つからなかった。
    やっと発見!

    唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺
    奈良の代表的な寺院。
    これらのお寺には 古建築やその痕跡を見る要素が凝縮されている。
    それらを懇切丁寧にイラストや写真で説明されている。

    あなたもきっと この本を持って これらの寺々を訪ねたくなること必至。


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    2025年04月28日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    「古建築は学ぶより、現地で実見して感じ取るべし」(まえがきp.6)。まさに同感。移動中に読んだので、見るべきポイントを覚えていられた(薬師寺は後読み)。東大寺の食堂礎石は本に書かれていなければまったく気がつかなかった。

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    2022年10月16日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    日本の寺院建築のどこに注目して見ると面白いのか、その構造や意匠についてわかりやすく解説した本。
    途中、理解しにくい箇所もあるが、図や写真を多く使って丁寧に説明しようという工夫が感じられ、さらに著者の寺院建築の見方、向き合い方にも共感を覚える。
    寺院建築の見方を知りたい人におすすめできる入門書。

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    2022年06月04日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    奈良の古代から伝わる寺院の古建築の様式についてわかりやすく図版も豊富に解説されている。奈良時代から現存するものも、他の一度は滅びた建物が鎌倉時代以降に再建された時に進んでいた技術が適用された改修を経ることで今まで伝えられてきたということが良く分かった。

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    2022年04月30日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    「建築史」という研究分野が在る。それは“歴史”という分野であると同時に“建築学”という“工学系”の要素も色濃いという、少し独特な感じのものだ。要は古い建築を精緻に分析し、「同じモノを今建てるとするなら如何いうようにする?」と考えるような感じであるらしい。
    本書の著者はその「建築史」の研究者である。そして「何時でも手軽に古い建築が視られる」と奈良に活動の場を求めた経過が在るのだという。そういう“エキスパート”の目線で、奈良の有名な寺院の建築について詳細に、同時に判り易く説いているというのが本書である。
    本書に関して非常に好感を抱くのは、「首都圏等から1泊2日で奈良を訪ねるとして…」という想定で、

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    2022年03月08日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    法隆寺五重塔。初層から最上層にかけて屋根の幅が大きく逓減するため、どっしり安定した三角形。一方、東寺五重塔は逓減が小さく、しゅっとしている。初層と比べて最上層の大きさは、東寺五重塔(7割)・法隆寺五重塔(5割)・薬師寺東塔(4割)。

    日本の古建築。木の柱に雨が当たらないよう軒の出を深くするため、屋根全体が大きくなる。屋根にこだわったものが多くなる。屋根を重ねたり、屋根を複合したり。

    奈良には古建築がたくさん残っている。京都で最古の建物は大報恩寺の金堂(鎌倉時代)。

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    2023年06月29日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    お寺の中にあるものを解説したものはいくつも読んだけどお寺そのものに視線を向けたものは初めて読んだ。

    後半に行くに従って(知識不足もあいまって)読むのが辛くなったけれども、何度も読んで奈良に足を運びたくなるような本だった。

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    2023年02月01日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    寺院建築というか古代中世の建築技法などについて奈良のお寺で2泊3日の課外授業をしている風に説明している本です。
    課外授業風に説明しているのもあって実際に実物を見ながら読んだ方が理解できる気がします。というか、読んでるだけだとどの部分の話かピンと来ないこともあったので、この本を持って法隆寺や東大寺に行った方が良いかもです。

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    2023年01月23日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺という奈良の4つの寺を題材に、古建築の基礎や見方を解説。
    本書を読んで、「柱・梁・桁・棟木・垂木」のセットが基本構造であることや、組物という概念など、伝統的木造建築がどういうふうにできているのかを初めてちゃんと理解した。これまで寺といえば仏像観賞中心だったが、これからは建物もじっくり見たくなった。この本を片手にまた奈良に行ってみたくなった。
    ただ、丁寧に説明はしてくれているのだが、建築の専門用語が多いのと、自分が空間把握が苦手なこともあり、十分に理解できない部分もあった。やはり実物を見ながら説明してもらえるのが一番なのだが、まあ致し方ない。

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    2022年07月15日
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門

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    仏像が好きなので、奈良のお寺はよく参拝します。しかし建物については知識がなく、雰囲気でしか見ることができなかった自分にはうってつけの本でした。
    構造の基本から、その理由や歴史・背景まで説明されていてわかりやすかった。

    掲載されるのは唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺。何度も訪れているところですが、また行ってみたくなります。

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    2022年06月11日
  • 森と木と建築の日本史

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    ネタバレ

    <目次>
    序章   日本の森林と木の文化
    第1章  木と人のいとなみ
    第2章  豊かな森のめぐみ~古代
    第3章  奪われる森と技術のあゆみ~中世
    第4章  荒廃と保全のせめぎあい~近世
    終章   未来へのたすき~近代から現代

    <内容>
    もうちょっと建築寄りの話かと思ったが、話の半分は、材木の種類と森の話。森の荒廃と保全に関わる歴史をわかりやすく書いた本は少なかったのでは?ちょっと専門用語が多く、取っ付きにくいのだが、「森の国」日本は、中世からその荒廃に悩み、東大寺大仏殿や伊勢神宮の神殿を含め、その材の調達に苦労し、近世に入ると、「材木商」の利権と絡んで(人口密集と火事の問題もあったが)、山の

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    2022年08月06日