興膳宏のレビュー一覧

  • 陶淵明

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    陶淵明
    講談社学術文庫 2845
    著:興膳 宏
    出版社:講談社

    百頁ちょっとの本書は、陶淵明の特長を良く表しています

     ・帰去来、いざ帰りなん、どうも、宮仕えは苦手のようで、妹の葬儀に出るためとの名目も職を辞している
      どうも、年下の上官に頭を下げるだけの我慢ができなかったようです。

     ・酒が大好きでたくさんの酒の詩をつくっています。
      しかも、みずからの断酒の詩も詠んだのだが、やめることはできなかったようです

     ・不思議な世界を夢見る心、これを本書ではファンタスティックと呼んでいます。
      桃源郷、そして、古代の地誌である山海経を読んで、未知の世界の憧れを詩に託しています

     ・

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    2025年05月12日
  • 精選訳注 文選

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    精選訳注 文選
    著:興膳 宏
    著:川合 康三
    出版社:講談社
    講談社学術文庫 2787

    文選とは、唐に先立つ、南北朝時代、梁の昭明太子の編による。
    長編の詩である「賦」、長めの「詩」、そして「書」。対象は文章全般である。

    無学の劉邦や、勉強嫌いの項羽の詩は短いがそれ以外のものは長編が多い

    後の七言律詩や、五言絶句はみられない。詩の集約化はさらに時代を下らなければならない

    万葉の長歌、短歌から、俳句へくだるのと似ていると感じていた

    本書は、文選の精選として、10%程度の秀歌を収録しているもの

    劉邦の大風歌、武帝の秋風の辞、曹操、曹丕、曹植、阮籍の詠懐歌がわかりやすい

    諸葛亮孔明が、

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    2025年04月09日