野田宣雄のレビュー一覧

  • 歴史をいかに学ぶか ブルクハルトを現代に読む

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    本題のブルクハルトに入るまでの「歴史観の歴史」が面白い。曰く進歩史観、循環史観など。

    私はこの本で初めて、ブルクハルトの言葉に触れたが、その孤高ぶり、曖昧さを認める気質、バランス感覚など、惹かれるものがある。

    現代日本の描写では、いささか筆が滑っている。
    しかし、おおむね今という時代をしっかり捉え、その処方箋としてブルクハルトの思想は力を持っていると思えた。

    偏りのあるPHP新書にしては(?)、よくできた本だ。時代の変遷もあり、仕方ない部分もあるのかも知れないが、絶版なのは惜しまれる。

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    2018年02月16日
  • 歴史をいかに学ぶか ブルクハルトを現代に読む

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    ブルクハルトの業績等の紹介・評価としても、著者の問題意識の開陳としても、どちらも中途半端な気がする。

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    2025年02月10日
  • 歴史をいかに学ぶか ブルクハルトを現代に読む

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    近代的進歩史観をブルクハルトを手がかりとして批判している。歴史記述の有り様を主題にしているところが興味深い。

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    2019年02月22日
  • 歴史をいかに学ぶか ブルクハルトを現代に読む

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    啓蒙主義の進歩史観やマルクス主義の発展史観がもはや通用しないことが明らかになった現在において、「懐疑に耐える歴史観」を語ったブルクハルトの深い叡智に学ぶべきだという著者の主張が展開されています。

    ブルクハルトの歴史の捉え方については、まだよく理解できないところがありますが、先行きの見えない時代にあって、歴史の中に立っている自己を見いだし、「忍苦し、努力し、行動する人間」として生きていくことの難しさについては、それなりに理解できたように思います。

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    2015年05月08日
  • 二十一世紀をどう生きるか 「混沌の歴史」のはじまり

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「混沌の世紀」が到来する―クローン・グローバリズム・フリーター…科学技術・経済・個人のあらゆるレベルで混乱が起きている中で迎える二十一世紀は、不安定な末法の世になる。
    そう予見する著者は、そこではもはや職業も家族も国家も、生きるうえでの拠りどころにならないと説く。
    その時、人は何を頼りに生きればよいのか。
    著者は、啓蒙主義、近代進歩史観への懐疑を経て、ブルクハルト、ヴェーバー、そして「現世は不安定きわまりない世界」とした親鸞の思想に辿りつく。
    際限ない混迷の世紀を生き切る人生観の提示。

    [ 目次 ]
    序章 「混沌の世紀」―二十一世紀
    第1章 「新しい中世」の到来
    第2章 職業中

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    2011年04月20日
  • 歴史をいかに学ぶか ブルクハルトを現代に読む

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    ナチズムの出現、アメリカ流ビジネス文明の蔓延など二十世紀の問題を予見していた十九世紀の歴史家・ブルクハルト。
    彼は歴史を人間精神の連続体として捉え、「歴史は人生の教師である」と考えていた。
    進歩史観の限界に直面した現代にこそ、「未来は知りえないから未来である」という深い懐疑の精神に貫かれた歴史観が、危機の時代を乗りきる指針として価値をもつ。
    時代の大転換期に臨んで、二十一世紀を生きぬく智慧を示す一冊。

    [ 目次 ]
    第1章 進歩史観に代わる歴史観をもとめて(近代進歩史観の行き詰まり 近代進歩史観にいたる道 循環史観の系列)
    第2章 ブルクハルトの歴史観(ブルクハルトの同時代への

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    2011年04月20日