今井真実のレビュー一覧
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人気があったので読んでみたら面白かった。さっそくカプサイシン入りのプランパーを買いたくなり、明日はほうれん草とバゲットを買って、冷蔵庫にあるニンニクを使って料理したくなった!魚も捌きたくなる本。きっとこの本の料理担当の人は魚好きに違いない。
読みながら思い出すのはゲイカップル+料理の漫画とそのドラマ(読んでないし、みてないが)。あと周りの人たちを温かく包み込んでくれるゲイバーのママの小説もあったな。ではなぜゲイの世界に我々は救われるのかなと考えると、そこに男女のしがらみなく友情とか家族のような関係が築けるのではという期待があるからではないか。とすると、この分野を支える読者は異性愛者の女性とい -
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まずは読む前に「マイ・ディア・キッチン」とのことで料理のレシピを中心にしたシェフのお話かと思いきや違いました。モラハラの夫が本当にいやなやつで憎たらしかったです。あと葉が家を飛び出して逃げるシーンでは裸足で飛び出したのこといかにも切羽詰まったところが良く表現されていました。天堂さん、那津さんのキャラクター設定も良く3人で暮らしていく様はほのぼのと生き生きとして良かったです。ラストの英治とのシーンは感動ものでした。これは絶対にシリーズ化して欲しいし、まだ続きそうな気がしました。今度はメゾンドパラダイスでの葉さんの活躍を期待したいと思います。
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ほんタメ文学賞のあかりん候補作なので購入。
装丁もかわいくてその辺に置いて置いてあるだけでもいいインテリアになります。
積読の時からわくわくできて良し◎
少し読むつもりがモラハラ夫がいい感じで、この先どんな事してくるが気になって思わず読み進めてしまいました。
全体的には特に何があるとかではないけど、人が今まで出会わなかった世界に出会って成長していく様と、美味しそうなご飯と、読みやすい文のおかげでスルスル読める感じ。
展開が読めるのも逆に良かった。
(久しぶりの読書だからという私の状況に合ってた)
なんかこう、確かに展開が早いし、物事がスムーズにいってしまうから物足りない人も多いかもし -
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ネタバレ思った以上に良かった。読んだことない作家さんだったのだが、引き込まれてグイグイ読めた。
ネタバレ
主人公 葉はモラハラ夫に耐えかね家を飛び出す。(今まで逆によく溜め込めたなというくらいの暴れっぷりで.正直これができるならもっと早くに暴れるチャンスあったのでは)たまたま居合わせた天堂さんにひろわれ、恋人の那津さんとともに再生していく物語。小説ならではの天堂さんのできる男っぷりと、那津さんの毒舌だけどビジュよく、メイクとダンスがうまい魅力。二人を男性としてでなく、安心できる家族として、でも葉なりに二人を助けたりして前に進む。しかし葉の実のお母さんもモラハラ夫の肩もつし、ラストのモラハラ夫と対峙す -
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物語序盤から怒濤の展開、牛丼屋での
やりとりまでで葉の夫・英治の気持ち
悪いくらいのモラハラっぷりにまいった。
その状況を助けてくれた天堂や
不器用ながらも葉を肯定してくれる那津の
どちらもただいい人だけではなく人間臭くて
嫌な部分もあったり、その他で出てくる
登場人物が何だかんだと個性的で面白かった。
作中でジェイが那津と葉に言った「一度、
他人と関わると決めたら、その人に対する
責任が生じる。最後まで引き受けられ
ないなら、余計な親切はやらないほうが
ベターね。結局、それが一番残酷だから。」
って言葉がすごく今の私に響きました。
ちょっとした親切心と優しさで
人と関わってその後ややこしく -
Posted by ブクログ
ほんタメのあかりんがおすすめしていたので読んだ本。
初めての作家さんだけど、とても読みやすい文体で一晩で読んでしまった。
料理人だった主人公がモラハラ夫によって、ササミしか作ることが許されず、体型管理の名目で好きなものも食べられない。
家から抜け出して、牛丼を食べようとするシーンが良かった。
とはいえ、レストランのオーナーやその恋人、それから出会う人たちによって、料理によって失われていた気持ちや自尊心を取り戻していくお話。
出てくる人はみんながみんな良い人だけではないけど、それでもみんなが良いように影響しあって少しずつ前に向けるような心温まるお話だった。
最後、夫とどう折り合いをつけるのか