アーノルド・ミンデルのレビュー一覧

  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク

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    <身体症状に宇宙の声を聞く>

    P7
     現代科学の主流は、宇宙のゼロポイントエネルギーの影響を測定することに焦点を当てている。そして、微細なエネルギーの揺らぎによって宇宙の起源が発生したのかどうか、議論されている。それに対して私は、ごく小さな兆候に注目し、そうしたかすかな兆候がどのように私たちの人生を創造していくかを、「沈黙の力」の観点からとらえ直すを提案したい。

    P13
     そうした微細な経験に焦点を当てることが、非局在的医療となることを示していきたい。

    P17
     私はすべての動作や身体症状が、「実際の」日常的現象に先立つ、ごく症の、きわめて微細な「想像(界)的な」経験にまでさかのぼれるこ

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    2018年12月22日
  • 対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ

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    ミンデルの長らく絶版になっていた「紛争の心理学」の新訳の完訳版。

    ひさしぶりのミンデル。

    最近は、ナラティヴのほうに関心が向いていて、方法論的にはナラティヴとプロセスワークは対極にある気がしていたのだが、この本を読むと、意外に共通点があることを発見して、驚き。

    つまり、権力関係の見方とか、社会的なコンテキストの捉え方とかは、かなり共通点が多い。

    ただ、状況を見立てたあとの介入の仕方は、かなり違う。でも、もしかするとなにか統合することができるかもしれないヒントもあるような気がした。

    この本がでたのは、ソ連崩壊後の時期。さまざまな問題がでてくるにもかかわらず、なんらかの新しい世界が開かれ

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    2022年12月26日
  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク

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    ミンデルは、もともとは物理学を専攻していて、スイスでユング派のセラピストになったのだが、近年、物理学にちょっと回帰しつつあるらしい。

    ということで、読んでみたのだが、多分、そんなことが書いてあるんだろうなー、というような内容で、特段の驚きはない。

    つまり、量子力学の観察者の問題とか、エヴェレットの多世界解釈、デヴィド・ボームの隠れた変数理論、超ひも理論を踏まえたマルチバースみたいな世界観。そして、それとタオイズムや仏教なども絡みつつ、いつものミンデル・ワールドが繰り広げられる。

    いわゆるニュー・サイエンスっぽい世界ですね。

    うーん、この人、どの本読んでも、あんまり変らないね。語

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    2017年04月30日
  • 対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ

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    対立を解決しようとするのではなく、そこから学び、なるがままに任せるエルダーシップ。対立は解決するべき問題ではなく理解するべき現象である、というNVCやミディエーションの考え方にも近いのかなぁと思った。
    また自分のあり方、ランクという言い方をしているけれどもその場における影響について自覚的であれ、というメッセージも響いた。

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    2024年01月04日
  • 対立の炎にとどまる――自他のあらゆる側面と向き合い、未来を共に変えるエルダーシップ

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     冒頭から「ワールドワーク」「エルダーシップ」「アウェアネス」など聞き慣れないカタカナ用語が雪崩のように出てくるので頭を抱えてしまった。自己啓発本の類を読むといつも思うけれど、こういう独自に意味を付与された用語を使うことなく内容を説明することは本当にできないものなのだろうか…何が言いたいのか全然頭に入ってこないよ…

     とは言え中盤以降、少しずつ用語に慣れてくるにしたがって徐々に内容を掴めるようになってくる。まず本書で語られる「ワールドワーク」という試み。対立や衝突が起こったとき、それを直ちに止めたり仲裁したりしようとするのではなく、その只中(「ホットスポット」と呼ばれる)に敢えてとどまること

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    2023年01月10日
  • 対立を歓迎するリーダーシップ 組織のあらゆる困難・葛藤を力に変える

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    ネタバレ

    ・紛争地域に住む人々は、まず愛と励ましを必要としていて、教育は二の次なのです。
    ・それ以上に必要なのは、善悪や自分の国の境界線を越えた感覚を持ち、他者を理解して助けることができる思いやりのある人々なのです。

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    2022年02月26日
  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク

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    プロセス指向心理学は、チューリヒのユング研究所でセラピーを行っていたユング派の分析家であるアーノルド・ミンデルが創始したセラピーの技法ですが、新たな世界観が自分の中に広がるかも。

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    2009年10月04日