作品一覧

  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク
    4.0
    多次元的な深々とした生のリアリティに気づき、「心ある道」を生きるための心理学 “プロセス指向心理学”の創始者、ミンデル博士の最新作。 本書は、量子論、生化学、東洋思想などの考え方を援用しながら、身体症状についての新たな視点を提示する。著者によれば、痛みや熱などの身体症状、あるいはちょっとした違和感などは、叡知に満ちた根源的次元からのメッセージを知る重要な手がかりであり、繊細な「気づき」の能力を培うことで、そうしたメッセージを癒しの力として、また、人生を新たな方向へ展開してくれる強力なガイドとして活かすことができるという。 「気づき」の力が老化プロセスや遺伝子に影響を与える可能性についても論及されている。 本文内のコラムでは、最先端の科学的知見がわかりやすく解説され、プロセスワークを体験するためのエクササイズも豊富に盛り込まれている。 医療関係者、セラピスト、ヘルパー、ファシリテーター、そして身体症状に苦しむ人たちに有益なアドバイスを与え、新たな世界観を提供する、刺激に満ちた一書! *プロセス指向心理学(POP=Process Oriented Psychology)とは? 1970年代、当時ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルによって開発された心理学。「出来事の原因を見つけて取り除く」のではなく「起こっている出来事には意味や目的がある」という観点から、自分の身体や環境に現れる微細なプロセス(なにげない出来事や感覚)に対する自覚を高め、そのプロセスを無理に変えようとするのではなく、受け入れ、その感覚が変容していく道筋にしたがっていくことで、問題の解決を見いだそうとする非常に東洋的なアプローチである。個人や人間関係に限らず、グループ、昏睡状態の人とのワーク、いわゆる精神病状態の人とのワーク、依存症の人とのワークなど幅広い分野を扱っており、最近は、コソボやパレスチナ、インドなど紛争地区における民族間の対立などもワークショップ(「ワールドワーク」という)の対象に取り上げ、大きな成果をあげている。
  • 痛みと身体の心理学(新潮選書)
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    身体に感じる痛みを大切に味わうと知らなかった自分が見えてくる。それは人間関係とどういうかかわりがあるのか。病や死を前に、何が起きてくるのか。他者とのつながりから、老いと死の問題まで、身体と夢を手がかりに「心身の闇」と向き合うプロセス指向心理学の知恵。自分を深く知るためのセルフ・ワークも収録。

ユーザーレビュー

  • 痛みと身体の心理学(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    プロセス思考心理学について書かれた選書。

    寝ている間に夢を見ていても「それが夢かどうかわからない」状態であって、ほとんどの場合は目覚めて初めて「夢だった」と理解する。この目覚めている状態での認知も睡眠中の夢と同じく「ある種の夢」とすることで、自分自身への理解を深めるという内容。

    そして「こころ」とも「身体」とも異なる「もの」が存在するとする、という主張もある。

    基本的には自分自身に存在する二項対立を、その「もの」を使って解消していくことが中心なのだけど、この方法がかなりおもしろくてどんどん読み進んでしまう。たとえば完全に健康な人を目指すのではなく、不健康な痛みを抱える不完全な存在であるこ

    0
    2020年08月16日
  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク

    Posted by ブクログ

    <身体症状に宇宙の声を聞く>

    P7
     現代科学の主流は、宇宙のゼロポイントエネルギーの影響を測定することに焦点を当てている。そして、微細なエネルギーの揺らぎによって宇宙の起源が発生したのかどうか、議論されている。それに対して私は、ごく小さな兆候に注目し、そうしたかすかな兆候がどのように私たちの人生を創造していくかを、「沈黙の力」の観点からとらえ直すを提案したい。

    P13
     そうした微細な経験に焦点を当てることが、非局在的医療となることを示していきたい。

    P17
     私はすべての動作や身体症状が、「実際の」日常的現象に先立つ、ごく症の、きわめて微細な「想像(界)的な」経験にまでさかのぼれるこ

    0
    2018年12月22日
  • 身体症状に〈宇宙の声〉を聴く―癒しのプロセスワーク

    Posted by ブクログ

    ミンデルは、もともとは物理学を専攻していて、スイスでユング派のセラピストになったのだが、近年、物理学にちょっと回帰しつつあるらしい。

    ということで、読んでみたのだが、多分、そんなことが書いてあるんだろうなー、というような内容で、特段の驚きはない。

    つまり、量子力学の観察者の問題とか、エヴェレットの多世界解釈、デヴィド・ボームの隠れた変数理論、超ひも理論を踏まえたマルチバースみたいな世界観。そして、それとタオイズムや仏教なども絡みつつ、いつものミンデル・ワールドが繰り広げられる。

    いわゆるニュー・サイエンスっぽい世界ですね。

    うーん、この人、どの本読んでも、あんまり変らないね。語

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    2017年04月30日
  • 痛みと身体の心理学(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    POPとう言葉を知って初めて読んだ本。
    目をそむけている事や、認めたくない事を、認識することの重要性が理解できた。意識/ドリームボディ、陰/陽、場、全てはバランスが大切で、何層にもなる自分(身体)それぞれに、耳を傾けて了得して生きていくことが出来たら、生まれてきた意味があるなと思った。あと、魂、瞑想、霊性など普通にスピリチュアルな言葉がでくる事に驚いた。
    面白かった。別の本も読んでみようと思った。

    0
    2015年01月31日
  • 痛みと身体の心理学(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    諸富先生が尊敬しているという藤見先生の本。プロセス指向心理学の本で、心理学の中では前衛的な内容だと思う。特別な概念や言葉が多くて、全部は分からなかったけど、興味はある。機会があれば藤見先生のワークに参加するとかして、もっと勉強して、理解できるようになりたいなぁと思った。

    0
    2013年11月06日

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