小山靖史のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界に通用する第一級の国際人である緒方貞子さんが残念なことにお亡くなりになられた報に接し、改めて緒方さんのことを何も知らないことに思い至り、手に取りました。
曾祖父が犬養毅で義理の父が緒方竹虎で、東西冷戦後の混沌とした時代、大量の難民を生み出した多難な十年間を国連難民高等弁務官として、世界中の紛争地帯を飛び回って精力的に問題解決に尽力されたスーパーウーマン、というイメージは持ってはいましたが、その人となりは全く存じ上げず、この本で人物像が多面的に理解できた気がします。
並外れた知識と行動力で胆力もあるスーパー国際人、このような方が我が国の宰相に最も相応しいと思うのは、私だけではないと思います。 -
Posted by ブクログ
「多様性とどう対応するかーー。やっぱり尊敬しなくてはいけないのでしょうね。(中略)隣の人は自分と同じとは思わないほうがいいですよ。あなたと私は違うのです。違った部分については、より理解しようとするとか、より尊敬するとかしなくてはいけないのではないでしょうか」(14ページ)
「私が決めなくてはならないのです。(中略)そのためにいるのですもの、私。トップというのはそのためにいるのです」(14ページ)
「自分の国の将来にとってプラスがあると考えるのは当然だったと言えるでしょう。けれども、そのプラスというものが、ほかの人びとの非常に甚だしいマイナスにならないようにしなくてはいけない。そのときに、ど