金子 柱憲
(かねこ よしのり、1961年3月4日 - )は、東京都出身のプロゴルファー。身長173cm、体重76kg[1]。日本大学高等学校、日本大学経済学部卒。血液型O型。愛称は名前を音読みした「ちゅうけん」。日本大学付属高校3年生の時、日本オープンベストアマを獲得。日本大学に入学しゴルフ部に所属し関東学生3連覇。プロ転向後はツアー通算6勝をあげ、1996年には3勝を挙げ、師匠の尾崎将司選手に次ぎ賞金ランク2位に。翌年のマスターズ・トーナメントにも出場した[2]。2011年からはシニアツアーに参戦。同年早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入学した[2][3][4]。俳優で総合格闘家の金子賢は甥にあたる。息子は同じく日大ゴルフ部出身でゴルファーの金子憲洋[5][6]。
1975年頃 - 14歳でゴルフを始める。
1978年 - 日本オープンに出場しローアマに輝く。
1979年〜1981年 - 関東学生ゴルフ選手権に優勝。
1982年 - 第1回メギョンオープンで優勝し、アジア競技大会韓国代表にも選出されて個人戦14位であったが、団体戦2位に入った[7]。
1983年12月1日 - プロに転向。
1988年 - 平尾昌晃チャリティゴルフトーナメントで優勝。
1991年 - 関東オープンで優勝。
1992年 - デサントクラシック マンシングウエアカップで優勝。
1994年 - 平尾昌晃チャリティゴルフトーナメントで2度目の優勝。
1996年 - 東建カップ、キリンオープン、ミズノオープンに優勝。全英オープンに出場。
1997年 - マスターズ(予選落ち)、全英オープン(予選落ち)、全米プロゴルフ選手権(71位)に出場。
1998年4月 - 金子柱憲・高田純次ゴルフの王道に出演。( - 2006年9月)
1999年 - GEORGIA KSBオープンで優勝。
2001年 - 頚椎ヘルニアによりこの年のシーズンはトーナメントに出場できず。
2006年10月 - 熱闘!ゴルフ向上委員会に出演。( - 2009年3月)[8]
2019年 - 星槎大学特任准教授就任。
2022年 - 同大学客員教授に就任。
2022年7月 - 吉本興業とマネジメント契約を締結[9][10]。
「ジャンボは、日常的に「運動力学」という言葉を発します。「運動力学」とは「力」に着目した研究です。ヒトが走っている時、ヒトは筋肉で力を発揮します。また、地面を押せば、地面からの反力が発生して、その力を受けて体が前に進みます。そして、走っていれば当然風の影響を受けます。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「日頃からジャンボは「筋肉隆々の体はゴルフに必要ない。ゴムまりのような強くて柔らかい筋肉を作ることが大切」 と、口が酸っぱくなるほど繰り返していました。そのため、筋力トレーニングよりもストレッチのほうがきつかったのです。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「 するとジャンボは、「マスターズかぁ、遠いなあ。でも夢というのは、あきらめずに追い続けていると、その思いが宇宙の果てに行って跳ね返って戻ってくるんだ。間に合えば叶うかもしれないぞ。間に合わなければお前の子供か、孫が叶えるかもな」 と、真顔で返してくれました。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「厳しいプロスポーツ界を生き抜くうえで、気持ちのオン・オフは必要だとされています。オフや試合の合間に趣味に興じる選手も少なくないでしょう。 私も、魚を触るのが苦手にもかかわらず海釣りが大好きで、時間ができるとよく一人で釣りに出かけていました。その勢いで 2級船舶免許を取りましたが、長い間船にいると船酔いで釣りにならなくなり、結局磯釣り専門になりました。情けないことです。 ジャンボも私が知る限り、ワイン収集から始まり、盆栽、今では刀と趣味も変わってきています。最近は「 DIY」つまり日曜大工にハマっているようです。ただジャンボの場合、日曜大工レベルではなく、完全に、施工業者が作るレベルに達しています。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲
「 ジャンボは何をするにも、とことん追求しなければいられない人間なのです。趣味に関しては、自分が興味を示したことに関する本を読み漁り、専門家並みの知識を持っています。何をするにも楽しむというより、探求しているというほうが正しい表現かもしれません。 九州で行われたトーナメントでのことです。優勝争いをしているにもかかわらず、珍しい盆栽があることを聞きつけると、最終日のスタート前に片道 40分もかけて盆栽を見に行き、そのあと、トーナメント会場に来たことがあります。試合結果は覚えていませんが、確か優勝を逃したと記憶しています。 他人から見れば、優勝争いをしている大事な最終日の試合前に、趣味を優先したから優勝を逃してしまったんだということになるかもしれません。しかし、本当にそうでしょうか? いくら珍しい盆栽があるからといって、試合よりも趣味を優先することは考えにくいと思います。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「 ただ、こんなことはジャンボしかしないと思います。試合のない時は、飲みに出かけることもほとんどなく、自宅で趣味に興じるか、クラブの修正に長い時間を費やしていました。その代わり食事は朝・昼・晩といつも同じ時間に取ります。 それは、私が初めてジャンボ邸を訪れてから約 40年経った今でも続けられています。時々ジャンボ邸で食事を共にすることもありますが、食事の時間が 1分たりともズレることはありません。これはこれですごいことだと思います。 しかし、試合中であっても、毎晩のように飲みに行ったり、スタート前の練習をほとんどせずに試合に臨むこともありました。またある時は、宿泊先のホテルで夜遅くまで私の素振りを見てもらったこともあります。 ほとんどの選手は、試合のない時は少し羽を伸ばし、試合中では、少しでも不安感を取り除くためルーティーンを守り、なるべく同じコンディションで試合に臨もうとするものです。 ジャンボの場合は、その真逆と言っても言い過ぎではありません。ジャンボは試合会場に着いた時からスイッチが入り、ホールアウトした途端にスイッチを切っているように見えます。しかし、スイッチを切った状態でも、常に主電源だけはオンになっているように思えます。 言い換えるとジャンボは四六時中、ゴルフに通ずる思考を巡らしているのでしょう。はたから見れば「そこまですると疲れるのではないか」と思うかもしれませんが、私がジャンボを見る限り、ゴルフに限らず何かに取り組んでいる時の顔は活き活きしています。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「 ジャンボ尾崎とは、いったいどのような人なのか。一言で言えば建前よりも本音で人と接する人です。そのせいで、マスコミに叩かれたり、多くの非難を受けたりもしました。これは思ったことをそのまま公言してしまうジャンボの長所でもあり、短所でもあります。 そして誰よりも仲間(弟子や友人)を大切にする人です。一度や二度程度会っても、ジャンボの人間性は分かりません。たぶん初めて会った人は、その威圧感で少々戸惑うはずです。しかし何度も接した人は、その人柄を理解すると思います。 あまりにも分かりやすい性格なので、ジャンボは、ファンもアンチも引き付けてしまいます。あるトーナメントで私がジャンボとプレーしている時、ジャンボが短いパットを外すと拍手するギャラリーがいました。きっとそのギャラリーの方は、誰かを応援するのではなく、ジャンボの負ける姿を見てみたいという思いだったのかもしれません。ファンもアンチも見たくなる選手がジャンボなのです。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「しかし、建前だけでお付き合いしている人と心が通じ合うことは難しいことです。では、本音を言い合える人と心が通じ合うかというと必ずしもそうではありません。本音を言い合える人とはぶつかり合いも多く、時にはそのまま疎遠になってしまうこともあります。 ある本によると「建前」とは、「嘘」という意味ではなく、「基本となる方針や原則。表向きの考え」であると書かれています。それに対して「本音」とは、「本心から出た言葉。本当の心。真実の気持ち」と書かれていました。ここに書かれている意味で言えば、ジャンボも建前を言う時もあるかもしれません。 しかし、疑問を感じたり違う意見がある時に、本心を相手にぶつけられるのがジャンボなのです。ジャンボの周りの方々を見ても、付き合いの長い方々ばかりです。ジャンボの人徳の表れでしょう。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ジャンボは、「野球界と比べるとゴルフ界は素振りの文化がない。ゴルフ選手はもっと素振りをするべき」と言っています。現在の PG Aツアーに関しても、「そのまま野球選手になれるような体格の選手が出てきている。日本人選手がアメリカで活躍するのは厳しい時代になってきた」とも語っています。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ジャンボの言う、ゴルフに必要な3つの条件である「知性」「理性」「感性」は、実戦以外であっても、ゴルフの上達に欠かせない条件なのです。私もジャンボから出された答えを導き出すために、試行錯誤を繰り返し、自分自身の計算式を見つけました。そのスイングをジャンボに見てもらうと、「動きが良くなった」と言われたこともありました。自分のスイング知識が、一つ増えた瞬間でした。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「「宮崎に住んでいた小学校 5年生の時、初めて観に行ったのが 1回目のダンロップフェニックストーナメント。そこで初めて、尾崎将司というプロゴルファーを見たんだ。紺地にマーガレットの白い花柄の派手なパンツに、緑のハットをかぶっていた。その時はジョニー・ミラーと回っていたんだけど、すごく飛んでいたという印象だった。ただ単純に外国人選手のほうが飛ぶもんだと思っていたので、それは衝撃だった。 自分は野球やっていたので、日本人よりもメジャーリーガーのほうが上だということは分かっていた。でもゴルフの世界に、外国人選手より飛ぶ日本人選手がいることに驚いた。ゴルフというスポーツを知ったのも、この時なんだよ」」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ジャンボ尾崎とは、いったいどのような人なのか。一言で言えば建前がなくほとんど本音だけの人間。そのせいで批判されることもありました。思ったことをそのまま言ってしまうことは、ジャンボの長所でもあり短所でもありますが、一方で誰よりも仲間(弟子や友人)を大切にする人です。これに関してのエピソードは山ほどあります。 一度や二度程度会っても、ジャンボの人間性は分かりません。最初は威圧感があるかもしれませんが、何度も接した人は、その人柄を理解すると思います。私から見たジャンボはどうかというと、「当たり前に人が持っているものを持っている」人だと思います。ただ、物事の表現が正直すぎるところと行動力がスピーディーであることは間違いありません。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「以前、ジャンボは、スーパースターとは「下積み期間がほとんどなく、一度波に乗ったらそのチャンスを活かしてそのまま行くところまで行かなければならない。それがスーパースターの条件かな」と言っていました。そういう意味では、日本のゴルフ界において、カリスマ性を持っているのは、ジャンボと石川遼選手ではないでしょうか。 ジャンボは野球からプロゴルファーに転身し、考えられない飛距離と端正なルックスで、短期間で頂点に上り詰め、ゴルフトーナメントのテレビ中継と相まって、プロゴルファーの知名度を一気に上げました。石川選手もその登場により、ゴルフへの注目度を上げました。 この本の執筆中に松山英樹選手が「マスターズ」でアジア人初のチャンピオンになりました。これにより、ゴルフの枠を超えて、若者たちに大きな夢と希望を与えたことでしょう。彼が世界的なカリスマになることを、きっとジャンボも願っていると思います。それと同時に松山選手に続く若い選手が世界に羽ばたくことも、ジャンボにとっての願いでしょう。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ジャンボを知る人々が口をそろえるのは、ジャンボの食に対する強烈なこだわり。智春さんも、それには大きくうなずきます。「食へのこだわりは、とにかくすごいです。三大好物というのがありまして、うなぎとフカヒレと北京ダックは大好物ですね。割と甘めの味付けの料理が好きなんです。新幹線は未だに指定席を買うのが嫌いで、入場券だけ買って車内で精算します。名古屋から乗る時はひつまぶしを 3人前買って、一番前の席に座って、うなぎだけ食べるのがお気に入りのスタイルですね」 苦手なものにも触れておかねばなりません。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ゴルフは「自分との闘い」だとよく言われますが、相手がいる限り、その存在を無視することはできません。 時々、優勝者の中にも相手のスコアを見ると余計なプレッシャーがかかるので、リーディングボードを見ない選手がいるようですが、ジャンボからすると、それは勝負師としては考えられないこと。もちろん、選手それぞれ、自分の精神状態を上手くコントロールする考え方や、やり方があっていいと思いますが、少なくともジャンボにはそのような思考はありません。」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著
「ジャンボ「少年期は、投げること、打つことなどは、絶対人に負けない自信があり、高校時代、遠投は 110メートル以上、打者としてもホームランバッターだった。しかし、今一つ、追求することに欠けていたと思う。プロ野球に入ってからも、中途半端な気持ちをずっと持っていたな。だから、佐野木が言っていたように、野球に対しての『努力』は、まったくと言っていいほどしなかった。ところが、プロ野球時代にゴルフに出会った時、これはまさに俺の天職だと感じたんだよ。自分の気持ちを活かすことができると信じ、一刻も早くゴルフをやりたくて野球に見切りをつけたんだ。だから野球に未練はなかったね。そして、ゴルフを通じて初めて努力するようになったんだ」 **********金子「ジャンボは物事にこだわるというか、とことん追求するイメージがあるんですが」ジャンボ「物事にこだわったのは、私も普通の人間であり、楽しいことを求めるのは同じ。最初は歌とか音楽かな? あとは、車、ワイン、クラシッククラブ、刀、盆栽。でも、振り返ると 5年くらいの周期で変わっているな。要するに飽き性の性格でもあるんだよ。でも入り込んでる時は、亥年のせいか、わき目も振らず夢中になっちゃうんだよ」」
—『誰も書けなかった ジャンボ尾崎』金子 柱憲著